先週土曜日に大阪市教育会館の一室を片付けていましたら、ロッカーの奥底から、とても古い電卓(CASIO S-1)が出てきました。昭和レトロな、どこか懐かしい形で、捨てられず貰って帰りました。
案の定、新品の電池を入れてONしても、全く動かず...。
実習授業中に、その電卓の話をしたところ「開けたら直るんちゃう? 修理してみたい!」との話になり、昼休みに生徒数人と修理に挑戦することとなりました。
「ネジを失くすな! 慎重に開けろ! 古いプラは割れやすいで!」と、声をかけながら分解していきました。
中の構造は簡単で、ワンチップLSI、電解コンデンサ、ダイオードなどが並ぶシンプルな構成。年代物にしては内部は意外にキレイでしたが、電源スイッチが擦れる基板部分はとても汚れていましたので、その部分をやさしく磨き、全体的に清掃しました。
電卓を組み戻しスイッチをONすると、グリーンの蛍光管が優しく光っています。直りました!「直った! 直った!」と生徒の声。私もガッツポーズしてしまいました。
修理した電卓、これからも大切に、使っていきたいと思っています。
追伸:カシオ計算機の方にお聞きすると、1980年5月17日発売。当時の価格8900円の商品だそうです。