校長ブログ NO.１０
2022年8月3日
《校長ブログ NO.10》
一日、１ページを過ごす
本校１階の交流ホールのとなりに小さな中庭があります。その一角にアート作品が展示されています。作品のタイトルは、「Weight - 32650 pages」。石の素材を使って表現されています。「Weight」の作品名の通り、とっても重量感のある作品となっています。作者は、豊嶋 敦史氏。全国各地でパブリックアートの作品を手がけておられます。
咲くやこの花高等学校の前身は、大阪市立扇町高等学校(以下、扇町高校)と大阪市立此花総合高等学校です。この作品は、扇町高校の軌跡を伝える記念として設置されました。タイトルの「32650」は、扇町高校が大正９年の創立以来、歩んできた日数を表しています。一日一日のページの積み重ねが歴史の重みとなって、この作品に結実しています。
「石の本」は、開かれていて、両ページに、英文のメッセージが刻み込まれています。
The knowledge gives you wings to fly up into the air. （左のページ）
The experience gives you legs to stand on the earth. （右のページ）
左のページの文は、「知識（knowledge）が、空に向かって飛び立つ翼となる」。右のページの文は、「経験（experience）が、大地に立つ脚となる」と訳せます。
学校では、毎日の学びを通して、新たな知識や新たな経験を身につけながら、成長していく場といえます。一日の１ページは薄いものかもしれませんが、年月を刻み、重ねるとともに、厚くなり、豊かになってくことでしょう。家庭や地域で過ごす一日１ページも貴重なものだと思います。
今日という一日、１ページを大切に過ごしていきたいものです。
