最新情報・お知らせ

校長ブログ NO.18

2022年12月1日

《校長ブログ NO.18》 

 デザインを通して発想力を高める ―中高合同授業―

 前回の校長ブログ(no.17)でご紹介したピクトグラムが、1階の交流ホールに展示されました。作品とともに説明文も併せて掲示されています。「Well-beingな社会をつくる」というテーマのもと、気候変動の問題やゴミ問題、食品ロス、ジェンダー平等、経済格差、自然との共生、ネット依存、SNSによる誹謗中傷の問題等、多様な課題が設定されています。どの作品もユニークで、デザインもよく練られています。生徒たちの作品は、見る人々にさまざまな気づきを促すきっかけになることでしょう。中高生の問題意識や発想力、表現力に感心します。

 現代社会には、かならずしも正解が一つとは限らない問題や、先が見通せないような複雑な問題が数多くあります。従来の考え方の枠組みにとらわれず、ゼロから物事を考えるためには、文章にすることはもとより、一つのデザインに表現してみるというプロセスも有効になっていくのではないでしょうか。その際に、一人ひとりの発想を認め合い、吟味し合う場がとても大切になってくるはずです。今回、中高生たちの取り組みを参観し、そのことを強く感じました。

 授業に参加した中学3年生の感想です。

・高校生との授業はとても緊張したし、不安だったけど、高校生がしっかり引っ張ってくれて自分の意見も出しやすい雰囲気で楽しめた。(中略)食品ロスだけにとどまらず、そこから繋がる地球温暖化もわたしたちの少しの努力だけでも改善されるかもしれないことを、今回を通じて改めて学んだ。

・(前略)今回の活動を通して、社会にはたくさんの課題があることを知り、いろいろな問題の解決に興味を持った。また、協力して一つの物事を作りあげる大変さも身にしみて実感できた。私にとって今回の活動はとても良い体験になった。

No.18(写真).png