本日の総合的な探求の時間は、スクールカウンセラーの真城昌子様より、カウンセリングマインドを考えることをテーマにした、「ストレスとの付き合い方」、「卒業後のセルフケア」についてお話いただきました。
本日の講話では、大きく3つのことを学びました。
まず1つめは、「アンガーマネージメント」についてです。
アンガーとは、「怒る」ということ。「マネージメント」とは管理・制御といった意味があります。
怒りを自分自身で制御する方法を学びました。
怒りをため込むと、いずれ感情が消化しきれなくなり、辛くなったり周りの人にもその怒りをぶつけてしまします。解決策として、怒りの出来事や、思ったことはこまめに吐き出して、上手に怒りをコントロールすることが大切だと学びました。
2つ目に、自分自身のストレスの反応の特徴を知ることについて学びました。
ストレス反応には、「よくうつ・不安」・「不機嫌・怒り」・「無気力」の3つに評価できるそうです。自分がストレスを感じた時にどのような反応がでるのか、アンケートワークを通して確認しました。
また、ストレスの特徴を知ることで、自分が今、ストレスを抱えているがどうかを知ることができます。
(例えば、自身のストレス反応の特徴が「無気力」なら、やる気が出ない感じや、元気が出ない感じの時、何かしらのストレスを抱えていると考えることができる。)
自身のストレス反応の特徴を把握していることで、対処の仕方を考えることができます。とても納得させられました。
3つ目に、ストレス反応の生じる仕組みについて、お話しいただき、より深くストレスとの付き合い方について学びました。
ストレス反応の生じる仕組みは、①ストレッサーの経験(きっかけとなる出来事)②認知的評価(出来事の受け止め方) ③コーピング(対処の仕方) ④ストレス反応(心身による評価) この4つのステップがストレスの生じる仕組みだそうです。この仕組みを知っていることで、ストレスへの解決策を導きやすくなります。③のストレスの対処の方法では、アンケートワークを通して、自分自身の普段のストレスの対処の特徴を、確認し、理解しました。
ストレスの対処の方法は、大きく8つに分けられるそうです。
・情報を集める ・あきらめる ・ストレスの原因となったものの良い面を探す
・問題解決の計画を立てる ・くよくよ考えないようにする ・気晴らしをする
・誰かに話を聞いてもらう ・責任を逃れる
この8つに分かれます。今回のアンケートワークを通して、さまざまなストレスの対処法があると学びました。自分の頑張りだけでは解決できない問題もあります。そういった時は、解決できない問題だと諦める、責任をのがれる、などの対処法も必要だと教えてくださいました。
3年生のみなさん、ストレスとの向き合い方を考える中で、自分自身のことについても深く考えるきっかけになったと思います。卒業後、新しい環境が待っています。
今回学んだことを活かして、それぞれの進路先でも活躍していってほしいと思います!
スクールカウンセラー 真城昌子様、貴重なお話ありがとうございました。