天理高校VS生駒高校
全国高等学校野球選手権大会がいよいよ8月6日(土)から甲子園球場で開幕します。大阪は桐蔭高校が圧倒的な強さで代表になりましたが、出場校すべての球児にエールを送りたいと思います。 さて、そんな各都道府県の予選の中で、奈良県の決勝戦、名だたる強豪校を倒して、決勝に勝ち上がっけきた生駒高校と甲子園常連校の天理高校。しかし、夢の舞台へあと一歩のところで、生駒高校にコロナ感染が相次ぎ、登録メンバー20人中12人が変更を余儀なくされました。結果は21−0で天理高校が代表の座につくのですが、9回2死で天理高校のナインがマウンドに集まり、勝利の瞬間に優勝の歓喜の輪を作らず、すぐに整列しようと決めたそうです。死に物狂いで追いかけた甲子園切符。相手がベストメンバーで戦えなかったことを自チームに置き換え、敬意を払い、選手が自主的にそう決めて行動したのだそうです。本当は両チームがベストメンバーで戦い、勝利した瞬間を思いっきり喜び表現したかったはずですが、相手を思えばたとえ決勝でも手放しで喜べる瞬間でないと、静かに整列し、最後の挨拶をしたそうです。毎日うだるような暑さの中、本当に学ぶべきことが多く、清々しく、心あらわれる瞬間がそこにありました。