授業紹介⑦~2年歴史総合パフォーマンス課題
桜和高校では本年度から始まった, 社会科系新科目, 「歴史総合」においてパフォーマンス課題を実施しました。
本科目では, 近現代の, いわゆる従来の日本史と世界史を同時並行的に学び, 今我々が生きる社会の成立を包括的にとらえることが一つのねらいになっています。
今回, テーマを「明治維新とフランス革命」と題し, これまでは科目が分かれている, 約1世紀ほど時間的な隔たりがあるなどの条件から, 比較するにはハードルの高かった二つの歴史的事象をあえて並行してみることに挑戦しました。
▼発表準備
生徒は, 次の四つのステップで学びを深めました。
1. 明治維新とフランス革命についての授業を受ける
2. 習ったことを情報カードにまとめ (個人ワーク), グループで集約する
3. 集約した情報カードを精査, 時系列順に並び替え, 年表にメモリーマップを複合させた図, "バタフライテーブル" を作成する
4. 作成した図に基づき, 明治維新とフランス革命の共通・相違点について発表, 議論を深める
- 「世襲的身分制の解体」, 「憲法の制定」, 「立場の違う層が協力して起きた」などの共通点
- 「最後の将軍慶喜と, フランス絶対王政最高潮期のひとり, ルイ16世の最期」, 「"上" からの倒幕か, "下" からのバスティーユ襲撃か」などの相違点
興味深い議論が展開され, 非常に多くの学びがありました。
今後も, こうした取り組みに臆せず積極的に取り組み, 教育文理学科の中で歴史を学ぶことの意義を問い続けたいと思っています。
▼発表の様子
▼先生からの講評