授業実践報告【1年公共】
1年生の全クラスを対象に哲学対話を実施しました。
授業では2クラスずつ1時間を使って、幸福は「はかる」ことができるのかどうか議論を交わしました。
人生の目標の一つともいえる幸福はそれぞれの異なる考え方が示され、興味深い時間になりました。
異なる幸福観を持つ者同士が集団を形成し、まさしく公共の空間で生活を共にしていかなければならない現実も視野にいれながら、ベンサムやJ.S.ミルなどの功利主義の考え方を学びました。
また、行動の原理としてカントの紹介をしました。
体験的な授業の中で、普段の自分自身の行動の背景にある思想や考え方に目を向けてもらえたらと願っています。
普段の教室を離れて、多目的室教室で行ったこともあってか活発な様子も見受けられました。
概念を学び、実生活への応用などを考えることは非常に難しい取り組みのひとつですが、
18歳成人に向けて視野広く、多くの人々と協働できる人材の輩出をめざして日々の学習活動に取り組んでいきます。