滝川小学校の6年生を招いてワークショップ体験を行いました!(大阪・関西万博プロデューサーも来校!)
このワークショップは、桜和高校の教育探究で「The EGG 15」と名付けられているもので、
高校生が自分(たち)の「好き」をテーマに、15分間の体験型授業(ワークショップ)を考え、実施します。
「自分の好きが世界を変える」を合言葉に、
どうすれば自分の好きなものを、人にも追体験してもらえるだろうか?
体験を通して何を感じてほしいか?何を発見してほしいか?
好きで人と関わるにはどんな方法があるだろうか?...そんなことをたくさん考えてきました。
普段の授業内では、高校生5人1組でチームを組み、生徒全員がワークショップをしています。
今回は、有志の10チームが小学6年生を招いて行いました。
小学生と高校生が多目的室に集合し、
小学校の先生方と高校の先生方に見守られつつ、ワークショップが始まる前...
大阪・関西万博のパビリオンの一つ「いのちの遊び場 クラゲ館」プロデューサーの中島さち子さんが来校!
こんにちは~!
中島さんにはこれまでも、何度か桜和高校に来ていただき、教育探究の授業やワークショップのアドバイスをいただいてきました。
来年開催の大阪・関西万博では、本校の有志数チームが実際にワークショップにチャレンジします。
外部の人と、こうして繋がっていく経験はとても大切。
さて、今回は、中島さんの他に、もう一人特別なゲストが...!
!?(ざわざわ...)
(こんにちは!)
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」です。
近くで見ると大きくて、ふわふわです。色も派手で、どこにいても目立ちますね...!
こうして、たくさんの人たちに見守られながら、ワークショップがスタートしました。
ワークショップの様子をチームごとに紹介していきます🌸
はじめは「日本の踊り×HIP HOPダンス」チーム↓
踊ることに慣れていない人も、今日は一緒にがんばろう!
簡単なステップから練習に入ります。
最後はこんな感じ!と鏡を見てポーズ
うちわも持って...✨
ミャクミャクも入ってくれました
踊ってみてどうだった?感想を共有します。
普段の自分がしないことをするって、少し抵抗もありますが、新しい発見がそこにあるかも。
次に、こちらは「昨日の晩御飯何食べた?」チーム↓
卵のパックや、ビニールなどの素材を触っています。
どうやら、触覚や、視覚など、感覚を刺激し、味覚や記憶、感覚について考えたり楽しんでいる様子。
いろいろな素材を用意し、ワークショップを工夫していました。
こちらは「すいみー」自分に合ったまくらを作ろう チーム↓
枕作りを通し、心地よい感覚の探究をするようですが...?
最初は少し緊張気味で小学生と対面。
枕の中に入れる素材です↓
ゴム風船にやわらかい素材を詰めて、感触を比べているのかな?
小学生と高校生、力を合わせ、一緒に作業します。触って気持ちいいものができるといいですね。
さて、枕が出来上がったので、実際寝てみるようです。
大人にも寝てもらいます。
「どうですか?」と高校生が尋ねたところ、
「あまり気持ちよくないかな...」(By小学生) とのこと。
そういえば私たちが普段寝ている枕ってどんな素材でできているのでしょうか?
当たり前にあるものも、実はすごい企業努力で作られているのかも。
心地良さの探究の旅は続く...? ↑
さて、こちらは「♠♧ブラックジャック♡♦」チームです↓
(ここ、学校だけど、いいんですか...?)
という不安も抱きながら教員がワークショップの趣旨を高校生にたずねると、
「賭け事など、いろいろなイメージがあるげれど、純粋に楽しさを知ってほしい」ということでした。
それならと見守ります。お客様(小学生)を迎えるディーラーたち(高校生)
果たして小学生の反応は...?
まずチップやマットに興味津々でした。
その後、高校生によるゲーム説明を行い、さっそく初めてみます。
自分なりの戦略を、考えています。
小学生が悩むときは高校生が適宜アドバイスをします。一緒に楽しんでいるようでした。
ルールや仕組みを変えて、ゲームに桜和ならではのオリジナリティが加わってもいいかもしれませんね。
次に、「バドミントンの羽でキーホルダーを作ろう」(アップサイクル)チームの様子をみてみましょう↓
ここは、3年生のベテランチームです。まずこの笑顔。慣れてます。
「ここは、こうやで」と、隣で丁寧に教えます。
会話も弾んでいるようでした。
ながーいひも。「これは、こうしてね」と制作は続きます。
出来上がり↓
毛糸の色で、印象が変わります。
キラキラしたスパンコールもついています。
身近な素材を、捨てる前にもう少し使えないか?と考えてみるきっかけになるワークショップでした。
さて、こちらは「ドリームキャッチャー作り」チーム ↓
このチームは、普段の授業時から経過を見ていたのですが、ワークショップを重ねるごとに「どうやったら15分の時間内に、オリジナリティあるものが作れるか?」..といろいろと素材を工夫してきました。
途中経過を眺めるまなざしがとても輝いていました。何を考えているのかな?
とっても真剣です。
既存のドリームキャッチャーの形という殻を破れば、もっとオリジナルのものが出来上がる気もします。さまざまな展開ができそうな可能性あふれるワークショップでした。
こちらは「あなたの感情の色を形に」チーム
折り紙を使って、感情を形や色にしていきます。
まず選ぶのが楽しそう!
どんな形で貼ろうかな?
このワークショップの良いなと思うところは、たくさんの色を選び、形も自由に切り取って、自分の感情を自由に表せるところ。
どんな感情も、色や形で表すことで、肯定できるところも良いなと思います。
生み出すって、プラスの行為。
出来上がった色や形の集合を見て、「なんだかいいな」という気持ちが生まれればすごいこと。
大人も参加していました。
感情を色や形にするというのは、美術の抽象画的な側面もありますね。
また、いやしの効果もありそう...✨
みんなでピース!おつかれさまでした。
さてこちらは、「THE MUSIC POWER」チーム ↓
音楽の力...?をテーマにしているようですが...?
なぜかストラックアウトの器具。(友だちの家から借りてきたそうです)
音楽と、どう関係してくるのでしょうか?
ワークショップ開始前には、小学生と高校生が穏やかに歓談していました。↓
ワークショップがはじまりました。
最初にやってもらうのは、トランプピラミッド作り。
写真を撮影するのもためらうほど、真剣でした。
しかし「音楽」はどこに...?
と、ここで、音楽と手拍子が入りました!
ピラミッドを作っている横で、軽快なクラシック音楽と手拍子がかかります!
高校生たちはひたすらに音楽と手拍子で応援!
ちょっと見たことない光景ですが、この状況で集中し、トランプピラミッドができるのしょうか?(笑)でもみんな楽しそうです。
このチームは、音楽の力の可能性を探究しているようです。
音楽で応援された人のパフォーマンスは、果たして向上するのか?
引き続き音楽を変えて、今度はストラックアウトに挑戦。
向上したかどうか...はチームに聞いてみないとわかりませんが、応援を受けてみなさん嬉しそうでした。
こちらは「おしゃべり」チーム↓
お題が書いてある紙を箱から取って、そのお題にそってみんなでおしゃべりする、というもの。
実は、「おしゃべり」だけでワークショップになるのか、少し心配していたのですが...
すごく良い感じでした。
わいわい盛り上がるというよりは、一人ひとりの話を穏やかに聞く...という雰囲気。
小学生の子たちは、話がとまりません。それもそのはず...
この表情で聞いてもらえたら、なんだかどんどん話したくなりますよね。
8人だけの内緒の話...みたいな空気にも...。笑
握手でお別れをしていました。
「がんばれよ!」「応援してるで!」みたいな会話が。
どんな話をしていたんでしょうね?
たったの15分で、ここまでつながるってすごいなあ。
このワークショップを見ていて思ったのは、
「話をする」「話を聞いてもらう」ということが実はすごく大切なことで、
しかし現代の私たちは忙しさに追われ、実はもっと誰かに話を聞いてほしいのではないか?ということ。
このワークショップ、年代を変えてもおもしろく、意外な効果があるかもしれません。
老若男女、ルーツの違う人同士がこうして「話す」時間を作れたら...
材料も、道具も必要なく、肝心なのは人と聞きたいと思う心。
お互いが関わり生きていく中で、大切なモノの根源を見た気がしました✨
こちらは「3Dプリンター」チーム ↓
こんにちは!という挨拶の後、一人ずつ小学生に高校生がつきます。
そしてこのプリンターで、だいたい10分~15分ほどで出来上がるそう。
こんな感じのが出来上がります↓
3Dプリンターが世に出て久しいですが、
まだなかなか触る機会も少ないですよね。
分からないことも高校生が親身になってお答えしていました。
キーホルダー、ぜひ使ってくださいね。
15分のワークショップはあっという間で、もう少しやりたい...と名残惜しそうでしたが、
各ワークショップを班を変え2回体験したら、小学生は帰る時間に...。
本校校長からも挨拶が。↓
桜和高校が大切にしている教育探究の取り組みの話をさせていただきました。
「自分の好きで世界を変える」がテーマの「The EGG 15」ですが、
自分の好きってなんだろう?と考えることから始めました。
「好き」がたくさんある人もいれば、「好き」といえるものがなかなか出ない人もいました。
でも、探究の授業は「答え」を先生がくれるものではありません。
教員も生徒と一緒に「答え」を探し求めながら、「まずはやってみる」ことから始まりました。
「自分はできない」「好きなモノもない」という自分がいるとしたら、そんな自分を受け止めながらも、
本当に好きなモノはなんだろう? 誰と協力したらできるか? どうやったらできるか?と考え、人と関わることが、探究の一歩だと思います。
「自分が身の回りの人に影響を与えることができる。」と少しでも手ごたえがあれば、世の中を生きていく力の一つが育まれると思い、教員も授業をしています。
最後に集合写真📷
またどこかで会いましょう!
滝川小学校のみなさま、大阪・関西万博の関係のみなさま、ありがとうございました。