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【高大連携授業の紹介】大阪成蹊大学 山中先生による講義 - 大阪府立桜和高等学校

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【高大連携授業の紹介】大阪成蹊大学 山中先生による講義

桜和高校では、高等学校と大学が協力して学びを深める「高大連携授業」を様々な授業で取り入れ、生徒の進路意識の向上や学びの多様化を図っています。

その一環として、大阪成蹊大学より山中先生をお迎えし、講義を実施しました。(1学期に実施した様子の紹介です)

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山中先生は、建築や空間デザインの分野でご活躍されており、普段の授業では触れることの少ない専門的な視点や実践的な内容に生徒は興味津々に話を聴いていました。

持参いただいたサボテンや観葉植物↓ 授業の様子を以下に紹介します。

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今回は1年生「美術Ⅰ」と3年生「教育体験」で連携授業を実施。

1年生には「環境とデザイン」をテーマに、

身近な暮らしと自然との関わり、直面する環境問題、それを解決していくデザインの工夫や役割について講義いただきました。気候変動や環境課題にもたくさん触れていただき、私たちが社会の中で共に暮らすために、どのような「ものづくり」や「工夫」が必要かを考える時間となりました。

お話の後は、植物プランターカバーの制作に挑戦します。

自分で好きな植物を選び、役目を終えたチラシを加工して立体に。

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↓出来上がるとこんな感じでした。

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植物の緑と、使わなくなったチラシの偶然の色合いが面白いですね。

生徒は「普段考えないことを考えるきっかけになった」と振り返っていました。

3年生には、先生の手がけた建築の事例をもとに「建物ができあがるまで」のプロセスや「建築家の仕事」についての講義。

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空間設計の視点や人との協働、そして地域との関係性など、建築の現場における多角的な視点をお話いただきました。

3年生も同じくプランターカバー作りに挑戦。3年生は1年生より少し複雑な作り方に挑戦。

↓材料は同じくもう使わないチラシ。

折る際に角度を均等にするため、重ねて折り筋をつけていくのですが、ここで難航する生徒が多数。

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折れたら、ピラミッドの頂点をハサミで切り、穴をあけます。

「どれくらいの大きさにしたらいい?」「何センチ切れば、どんな穴があく?」

自分の作りたい形のために、計算してもいいし、一度切ってみてもOK。

こういった活動が、知識を使うことと、実体験を結び付けていきます。

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↓穴を複数あけて、装飾を増やしていきます。

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↓植物プランターに被せてみる。

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↓反対向きもいいかもしれない。

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試行錯誤(?)する生徒たち。↓ 

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これらの授業では、「ものづくり」や「建築」に関する専門的知見だけでなく、先生を目指す生徒たちにも大切な学びがありました。

それは、美術・自然・建物・人との協力といった、いろいろな分野をつなげて考えることで、

「一定の条件下でどうやったら問題を解決できるか」「どんな工夫ができるか」といった創造的な力デザインの考え方を身につけることです。

こうした学びは、これからの社会でとても大切な「持続可能な社会(ずっと続けられる、地球にやさしい社会)」をつくるための考え方を育ててくれます。

知識を学ぶだけでなく、「どう生きるか」「どう人と協力するか」について考えるきっかけになれば、という思いで実施しています。

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山中先生は、作り方の手元の動画を見せながら説明してくださったのですが、これはICTによる支援の1つ。小学校図工でも、中学校図工でもよく取り入れられる手法です。

生徒は、将来学校の先生として教壇に立つ時、図工の授業をするなら...ということも考えながら制作していました。

本校では、こうした高大連携を通じて、STEAM教育の要素を取り入れた探究的な学びを今後も推進していきます。

生徒たちが将来、教育の場に立つ際に活用できるような、多角的な視点と柔軟な思考力を育んでいきたいと考えています。