東京大学教授による歴史特別講演(社会科)
新学習指導要領とともに誕生した科目「歴史総合」。
「日本史」と「世界史」を交互に学ぶ。でなく、「 世界の中の日本」を歴史的に見ることで、多様な立場、 多角的な切り口で、歴史から現代社会を考える科目です。
今回は、ご縁あって、東京大学大学院総合文化研究科・ 教養学部の中村元哉教授を招聘し、「 自由で豊かな社会をつくるには、歴史教育が必要です!!」 という演題で、 主として第二学年を対象に特別講義をいただきました。
講義では、日々の授業ではなかなか扱いきれない本質論:「 なぜ歴史を学ぶのか」ということを、 具体例を中心にお話しいただきました。
特に、「批判的思考力」 を養うにおいて、 多くの教材が歴史に含まれることを説いていただきました。
「歴史を学ぶことは単なる成績のため、 受験のためといったことだけじゃない、 自分たちで世の中を変えていけるきっかけになることや、 本当の歴史を学ぶ方法など、 普段自分が考えもしていなかったことについて考えさせられる良い きっかけになりました。」
「元々歴史は好きではないので勉強する意欲がなかったけど、 学ぶ本当の理由が知れて勉強する価値が分かり納得できました。」
など、暗記→思考でなく、思考→知の定着という、 発想の転換を得た生徒も多く、学びと知的発見の多かった様子が、 生徒の感想から見られました。
二年生は、この後の進路が段々と現実味を帯びだすころ。 桜和生にとって、豊かな社会を育むための、 豊かな知見が得られる機会になったものと思います。