校長のホッとひといき~Educational State of Victoria~
8月末にオーストラリアのメルボルンを訪れた際、姉妹校の1つであるマウントウェーバリー高校の校長先生から、メルボルンは教育に力を入れている地域だということを教えていただきました。少人数学級、複数教科を教えることができる先生方、多様な第二外国語、ペアワークやグループワークを取り入れた学び...。そしてそれを象徴するかのように、すべての自動車のナンバープレートには番号だけではなく、「Educational State of Victoria」の文字が書かれていました。
オーストラリアの正式名称は「オーストラリア連邦」。6つの州と2つの準州があり、「連邦」とつく国同様、日本と比較しても中央政府に対し、独立した権限を持っています。中央政府である連邦政府と連携をとりながら、州政府は、主に教育、運輸、保健衛生、行政処分に関する権限を有しています。ということで、メルボルンがあるビクトリア州には「教育大臣」のポストがあります。その教育大臣が、9月30日に教育文理学科の桜和高校を訪問する...。感慨深いものがあります。
実は訪問が決定した時、私はメルボルンにいました。
マウントウェーバーリー高校に到着すると、カードと贈り物が用意されていました。議員の方からも贈り物がもらえるんだ...と漠然と思っていた時に、訪問の連絡がメールでありました。先生たちのウェルカムパーティーの際、ビクトリア州の教育大臣が桜和を訪問することを伝えると、マウントウェーバリー高校の先生から、「カードを送ってくれた方だよ!」と教えていただき、びっくり!そこからはもう、国際交流の取組についてよく伝えといてね!マウントウェーバーリー高校のこと絶対話してね!等、大盛りあがり。大盛りあがりの話は、ベン・キャロル教育大臣(副首相等、多くの役職を兼務されています)には、さすがにしませんでしたが、カードをいただいたお礼とマウントウェーバーリー高校のことはお伝えできました。
もちろん、先週、桜和高校を訪問してくれたもう一つのメルボルンの姉妹校、パークデール高校の先生たちにも、教育大臣の訪問が翌週にあることをお伝えしました。実は我が家も、家族全員ドキドキしながら先生のホームステイを受け入れました。受け入れた先生からは、パークデール高校での評価法や学校改革などの教育的取組について熱くお話いただき...。自分自身にとってはそのこと自体も大きな学びとなりました。
その思いを伝えられたかどうかわかりませんが、冒頭のナンバープレートのお話やオーストラリアで見学した授業の様子、教員宅でホームステイするという本校独自のプログラムもあり、より醸成される教員同士の絆、受け入れているパークデール高校生と桜和生との実際の交流の様子...。国際交流の意義にかかわる部分はお伝え出来たのではないかと感じています。
ただ...正直、もっと色々な桜和高校の取組を見てもらえばよかった、ビクトリア州の教育についてもっと質問したかった、など、訪問団が次の訪問先へ向かわれた後、強く後悔しました。
まさしく後悔先に立たず、です。
どうしてもその場の流れや雰囲気、状況で、ぐっと言葉を抑えてしまう場面があるかと思いますが、やはり、一期一会の出会いの場合は、聞く勇気は必要ですね。
そして英語の学びも。生徒の皆さん、やっぱり学び続けるってとっても大切。共に踏ん張りましょう!!