校長のホッとひといき~学校視察~
本校は「教育文理学科」という、日本でも珍しい、「教育」を冠する学科を有する高校です。
そのため、多方面から数多くの視察依頼があります。
目的は、地域連携、探究的な学びに関する教育内容の理解や組織化、教職教育コースや国際交流の取り組み事例の共有といった内容が多いです。
10月17日にも大阪市議会議員のみなさまが、中学校で探究的な学びを推進するための参考に、学校視察に来校されました。


授業見学された「教育探究Ⅰ」は、ちょうど「The Egg 15」がスタートした内容で、「好き」を通じた自己紹介をしているところでした。
その時、見学された方から、「一人になっている子がいないね」とのご発言がありました。確かに。桜和生は一人の生徒がいたら、誰かが声をかけに行っている、という話をよく先生方から聞きます。先生方の授業におけるグランドルールの効果はもちろん、1年生とはいえ、着実に誰とでも会話できる「コミュニケーション力」が育成されていることを、4月当初の授業と比較しても感じる瞬間でした。
どんな人とでもコミュニケーションをとれるということは、豊かな時間を持てることにつながると感じています。

余談ですが、先日、淀川花火大会が実施された時、自分は電車内にいました。塚本駅の手前あたりで急にドドーン、と大きな音がします。最初は何かわからなかったのですが、周りを見ると、何人かがきょろきょろしています。そして、あ、今日花火大会だ!と気づくと、車窓に大きな花火が一面に映り込みます。きょろきょろしていた方々と顔を見合わせ、頷きあいます。
ふと隣を見ると、高校生くらいの方が、イヤホンをしてスマートフォンをじーっと見ています。桜和生だったらどうするかな、なんて考えながら、勢いでトントンと肩をたたき、花火の方を指さすと、お隣の方が車窓を見た瞬間、ふわっと笑顔になりました。花火キレイだね。この電車に乗ってラッキーだったね!と声をかけると、ホントですね!と笑顔で返してくれました。
今、コミュニケーションを取りたい!というときに、勇気をもって声をかけ、豊かな時間をもてるよう、ぜひこれからも桜和生のコミュニケーション力向上のための学びの場を、桜和高校にかかわる皆さんと共に創っていきたいと思います。

