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校長日記其の三百四十六~桜満開~

 この土日は桜が満開。大川沿いの道も大勢の人で賑わっていた。外国の方も一時期よりは相当増えたという印象。桜も今が見せ場と見事に咲き誇っていた。だが、散るのはまだ早い。もう4日待て。入学式はもうすぐだ。新入生を少しでも華やかに迎えたい。(PCの事情でしばらく写真が掲載できません。悪しからず...)

 さて、本日から、企業のいわゆる格付けが変わる。東京証券取引所における市場区分は、これまで1部・2部・マザーズ・ジャスダックの4区分であったが、それを「プライム」「スタンダード」「グロース」の3区分にした。日本の企業の中には世界規模で成長を続ける企業もあるが、大半の国内企業は東証1部上場を目標とし、達成した企業は「名門」とされ、社員たちはそれを誇りに感じてきた。が、それも日本国内での話。1980年代のバブル期を除き、アメリカや中国の企業力に日本は及ばない。そういった世界に通用する企業に成長することを睨んでの変革であるが、言い換えれば「内弁慶」を克服するための策。日本企業の今後に期待したい。

 企業もそうなら、学校や教育もそう。ここ数十年の教育の変革の内容、スピードは半端ではない。昭和の根性論から科学的な指導へ。反復教育から効率的な教育へ。叱る教育から褒める教育へ。特別な支援から一人ひとりへの適切な支援へ。ここ2年は、コロナ禍の影響でICT化が進み、オンライン教育が当たり前になった。学校の環境により、生徒に与えられることも変わるが、いろんなアプローチで「内弁慶」を克服したいところ。

 そのために新しいことを積極的に取り入れていきたいが、それらがそのまますべてプラスになるとは限らない。根性が必要な時もあれば、反復練習が必要な分野もある。タイミングよく的確に叱ることでグンと伸びる生徒もいる。もとよりオンラインですべてが賄えるほど、人を育てることは簡単ではない。大切なのは、昔も今も、生徒一人ひとりをしっかりと見ること、だ。

  桜咲く 枝はしなりて 根は支え

 人には個性あり、役割あり。輝く未来へ、東高生!