普通科
1 普通科の目標
幅広い進路選択を見据えた学力を身につけ、豊かな人間性を養う。
高い学力を身につけるためには、その土台となる基礎学力をしっかりと固める必要がある。そのために小テストや宿題、予習復習チェックなどの学習課題に取り組ませ、家庭学習の習慣を定着させることに重点をおいている。また、3年間を通じて生徒一人ひとりの進路意識の醸成を促し、そのうえで将来にわたって現実社会を生き抜く意欲、関心、興味を引き出すためにさまざまな取り組みを行っている。たとえば1年次から大学のオープンキャンパスへの参加を促進しているのもその一つである。また進路指導部主催による種々の説明会、担任による面談や先輩を囲む会など進路について考える多くの機会を設けている。これらを通して進路意識を高め、自らの学習目的を明確にし、主体的に学習に取り組む能力を身につけさせたいと考えている。
学力だけでなく、複雑化した現代社会を生き抜くためには、より豊かな人間性の滋養が必要である。体育大会や文化祭などの全校的な行事以外に、普通科行事として、1年生では琵琶湖での宿泊体験学習、2年生で修学旅行、また各学年で芸術鑑賞を行っている。これらの行事を通して、規律を守る態度を養い、社会性や協調性を身につけ、情操面での成長を促している。
平成29年度からは、研究活動にも力を入れ、学習内容を人生や社会の在り方と結び付けて深く理解し、これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的に学び続けることができるよう、取り組んでいる。現在では探究活動として取り組み、その成果を発表する機会として、生徒研究活動発表会を実施している。
2 普通科の特色
(1) 個々に応じたカリキュラムの選択
1年生では、幅広いカリキュラムによる学習を経験し、自らの得意分野を見つける。
2年生からは、個々の進路目標に応じたカリキュラムを選択することができる。
(2) 生徒の感性に響く行事
芸術鑑賞(劇団四季等) 文楽鑑賞 1年宿泊体験学習(琵琶湖方面) 2年修学旅行
(3) 質の高い授業
併設されている理数科、英語科の教員による質の高い授業を受けることができる。
(4) NET(外国人英語指導員)との交流
授業以外でもコミュニケーションをとったり、指導を受けることができる。
(5) 生徒研究活動発表会
「総合的な探究の時間」に、グループに分かれて自由研究を実施し、2月にポスター発表を行う。
3 普通科の行事
(1) 芸術鑑賞
芸術性の高い作品を鑑賞することによって美に対する感性を高め、豊かな情操を養うことを目的として行っている。劇団四季の公演をはじめ、宝塚歌劇団や梅田芸術劇場での公演を鑑賞しており、生徒にとっては楽しみな行事のひとつである。
また、平成29年度より、文楽鑑賞も行っており、大阪で生まれた古典芸能の理解も深めている。
(2) 宿泊体験学習
この行事は平成14年度より実施されており、琵琶湖畔で行われる。学校より貸切バスで出発し、最初の目的地は琵琶湖博物館。琵琶湖のおいたち、人との歴史や生物などについて詳しく知ることができる施設で、館内で はワークシートを片手に見学する。宿舎に到着すると浜辺でのレクリエーションで交流を深め、さらに夕食後にはキャンプファイヤーで全体が盛り上がる。
翌日は、カヤックやヨットといった湖上漕艇体験。午後からはそれぞれの希望種目に分かれ、ウィンドサーフィンやカヤックツーリング、バスフィッシング、リボンクラフト、手打ちうどん作りなどに取り組む。
(3) 修学旅行
2年生最大の行事として、体験型修学旅行を行っている。自然体験、社会体験、あるいは平和学習や震災学習など、年度ごとに工夫を凝らした旅行を企画している。班別行動や宿舎での全体レクリエーションなど、生徒が企画運営する場面もあり、思い出深い行事となっている。
H30年(2018)鹿児島・宮崎方面(平和学習、民泊)
R 1年(2019)宮城・岩手方面(震災学習、世界遺産)
R 2年(2020)鹿児島(平和学習、探究学習)
R 3年(2022)山梨・静岡方面(自然体験)
R 4年(2022)山梨・静岡方面(自然体験)