最新情報・お知らせ

校長日記其の三百五十九~授業十人十色~

 昨日から、時間を見つけて本校の先生方の授業見学を始めた。ベテランの先生から新任の先生まで、授業の進め方や教材の使い方、説明の仕方や生徒への発問・指示からプロジェクタの使い方や板書の仕方まで、まさに十人十色である。

 当然ながら、どの先生もどのようにしたら生徒にうまく伝わるか、生徒が教材に興味を持ってくれるか、主体的に考えてくれるかなど、教科書を目の前にして、一生懸命考えている。おそらく一般の皆さんが考えているよりも長い時間をかけて考え、教材を作成している。それでも、多くの先生は自分の授業に100点はつけない。それには。いくつか理由があるが、まずは教材研究そのものに終わりがないことが挙げられる。ある教材を教えるためには、その教材そのものの内容理解はもとより、重要ポイントを押さえておく必要がある。それは当然として、その教材を学習する前に知っておくべき事柄や歴史や背景など、関連知識を深めておくべきなのだが、これが切りがない。どこまで知っておくべきかという範囲に終わりがないのである。だから実際は、「時間的に可能な限り」ということになる。そのほか、生徒がつまづきそうなポイントを前もって準備し、ヒントを与えるにとどめるか、正解を伝えるかといった教室に合ったいくつかのパターンをシミュレーションしておく必要もある。

 授業のことを書き始めると、これもまた切りがないので、この辺にしておくが、要は、1時間の授業を滞りなく進めるには、相当な時間を要するということである。当然ながら、この時間は、授業経験を積むごとに短縮されるはずであるが、教師という生き物は、生徒に「先生の授業わかりやすいです」とか、「先生の授業面白いです」と言われると、「もっとええ授業したろ」と、本能がかき立てられるので、さらに教材研究や授業計画に勤しんでしまうのである。嬉しくも悲しい教師の性(さが)である。

  授業時の 生徒の表情 百人百色

20220422_113337.jpg20220422_163334.jpg

 本日は、板書中心の先生と、プロジェクタ使用の先生の授業を見学後、部屋の戻ろうとすると。答えの紙を黒板に貼っている先生がいた。これも一興...十人十色でいとおかし。多彩に学べ、東高生!

※本日の新歓中庭ライブは、ダンス部。