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校長日記其の三百六十~基本の「キ」~

 お昼前、隣の食堂から、調理中の香りが漂ってくる中、武道場で1年生が「柔道」の授業を受けている。本日は、基本である「柔道衣の着方」を学んでいる。下の着衣のひもを結んでいたが、腹の正面で結んだあとは、着衣の中にひもを入れるとほどけにくいとのこと。続いて、「帯の締め方」を習う。簡単に締めているようで、いざやってみると、なかなかうまく締められない。隣の友人と確認しながら進めるが、終わってみると、帯が縦になっている。首をかしげながら、やり直し。

 教員の柔道衣は、国際大会使用の「赤ラベル」。生徒の初心者用と比較すると、襟も相当固くなっているとのこと。余談とは言いながら、そのような予備知識を与えることで、生徒のふとした疑問を解決する。これまた余談だが、オリンピックなどで、試合では青と白の柔道衣を着ているが、これは抽選時の番号の若い選手が青を着るとのこと。二人とも白い道着だと、どっちがどっちかわからなくなり、誤審につながるのを避けるためだということ。白にこだわる向きもあるが、賢明な対応だと思う。余談はさておき、生徒にはしっかり「道」を学んでほしい。

 6限の1年生「探究」の時間は、卒業生が直接「探究」について語ってくれる時間。医学部の3年生ということだが、自らの高校時代や、夢を持つこと、わくわくすることの大切さを語ってくれた。高校までは「正解のある問」に向けて頑張るが、人生においては「正解のない問」に向かって取り組むことが必要になる、と熱く語ってくれた。1年生の反応も良く、今後が楽しみになった。

  「探究」に 疑問残すは 基本のキ

 何にでも答えがあると思ったら大間違い。答えがなければ作ればいい。いい刺激を、東高生!

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