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校長日記其の三百八十八~教育実習終了!~

 本日、本校卒業生たち8名の教育実習が終了した。研究授業を終えた安堵と最後の授業、生徒たちへのあいさつを終えた瞬間はどのような気持ちだったか。

 自分を振り返ると、小学校4週間に中学校2週間と結構長い期間だった。小学校は秋の運動会が含まれ、フォークダンスも児童と一緒に踊った。地元母校の小学校だったので、近所の親父たちから、「あ、商店街のの串カツ屋の息子が子どもと踊っとるで」と笑われた。また、さすが小学校だと思ったが、私の指導教諭の方が、給食時、水分を一切取らずに給食を食べ終え、最後に牛乳を飲む、という行動が、実に凛々しく感じたのを覚えている。

 中学校の教育実習では、やんちゃ系でいつもは全く鉛筆も持たない男子生徒が、私の研究授業で、発問に照れくさそうに答えてくれたことを覚えている。教材研究で日が暮れて、授業のたびにダメ出しをされ、それでも、生徒の表情がだんだん前向きになっていくことに喜びを感じる。教育実習とは、そんなものだ。

 小学校での最後のHRでは、チラシや折り紙で作った兜や首飾りに、馬鹿みたいに泣いた。女子生徒に「わー、先生泣いてるわ~」と笑われる中、親分系の男子生徒が「あほか、男泣きじゃ」とフォローしてくれた。その男前な優しさに感動し、さらに涙が止まらなかった。その感動が忘れられず、今も教師を続けている。

  明日もまた 澄んだ瞳と 出会う朝

 今回の教育実習生も、そんな何かを得られていれば、いいのにな。明日からも頑張れ、実習生!