校長日記其の三百八十九~学ぶこととは?~
本日7限は、2年生の進路講演会。佛教大学副学長の原清治様にお越しいただき、大学生の「今」を題材に、これからの社会に必要なコミュニケーション力や人間力についてお話しいただいた。その話が『学ぶこと』にどう発展していくのか、私たちも読めない中、生徒たちの声を大事にしながら、話を進められた。
つい2年前には、コロナ禍で大学に通えないことから、「授業料を返せ」と口々に叫ばれた多くの大学。感染が落ち着き、「大学に来られますよ。対面で授業が受けられますよ。ただし、不安な人や自宅に高齢者等がいる人はオンラインでもいいですよ。」と連絡する。教授の皆さんは、ようやく直接学生の顔を見て授業ができると、喜び勇んで教室に向かうが、その教室に大学生はほとんどいない...。「君たちが大学生なら大学に行く?行かない?」と本校生に問いかける。意外や意外、本校の生徒たちも、「行かない」方を選択する生徒の方が多い。それはなぜか?さらに問う。生徒数名が考えを述べるが、その仕草一つ、態度一つを原先生は評価する。コミュニケーション力や人間力を見るという。
生徒の答えは、「通学時間がもったいない」「電車代がもったいない」と専らコスパの視点。原先生はさらに深めるが、最後に「正解はない。これが探究であり、それを見つけて深めたいと思う分野を見つけること。それが大学選びだ。」とおっしゃる。本校の生徒が、今日の講演を、明日の『探究』につなげ、進路選択の決定に結びつけば言うことはない。一つ一つの話を自分事としてどう受けとめるか。聞き上手から、行動力へ、東高生!
真似ぶ人 学ぶ人へと 脱皮する
実は、この校長日記で、私が何度か伝えている「夢は口に出してこそ叶う」「テストの点を人に見せられる人になれ」というのは、原先生の以前の講演で話されていた一言でもある。