校長日記其の三百九十~隣は何をする人ぞ~
先週今週は、本校の「相互授業見学」週間。教員の授業力向上を目的として、各自自由に授業見学できる期間を設けている。同じ教科の授業だけでなく、他教科の授業を見学することで、新しい気づきや発見があるかもしれない。本校には普通科と英語科と理数科の3学科が設置されているが、基本的には普通科系の座学が中心。端的に言えば、教科書をみっちり教えるのが仕事だが、その教え方も千差万別。先生の個性やキャラ、話し方や段取り、プロジェクタの使い方や発問の回数など、本当にさまざまである。
もちろん、一人ひとりの専門性や経験が異なるため、それぞれがベスト、ベターな授業を模索しているが、多くの先生は自分のスタイルを大切にする。生徒にとっても、皆が皆、目の前で同じような授業を進められても、それこそロボットと同じ。数年前に、AIの発達により無くなる職業等が話題になったが、さて、「教師」という職業がなくなるか否かは、一人ひとりの人間性、人間力にかかっている。YouTubeの10分そこらの解説映像で用が足りるとなれば一大事であり、教師などいらない、学校等いらないとなる。授業の中で、プラスアルファの何が得られるか、そのあたりが見ものだと思う。その先生にしかない何かを追い求めてほしい今日この頃である。
この授業 たかが50分と 言わせまい
生徒は生徒で、例えば、素直な心で聞いているだけでは、階段で2階にしか上がれない。疑問をもって自ら深く考えると、気がついた時にはエレベーターで5階にいるかもしれない。それも学ぶということ、東高生!