最新情報・お知らせ

校長日記其の三百九十一~三種の神器~

 いわゆる「三種の神器」とは、世に知られるところでは、八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)。剣は草薙剣(くさなぎのつるぎ)ともいわれるが、件の大河ドラマのワンシーンにもあったように、壇之浦の戦いで海に沈んだといわれている。

 今は昔、一昔前の昭和40年代の「三種の神器」は『3C』。決して私が唱える、東高校の『3C(Challenge・Connect・Change)』ではなく、「カラーテレビ・クーラー・カー」の『3C』である。昭和40年と言えば、私の生まれた年。だから、物心ついた時には、すでに3Cは目の前にあった。しかしながら微妙な時期で、自宅の2階は白黒テレビ。当時横溝正史の「金田一耕助」シリーズにはまって、白黒テレビで必死に見た記憶がある。翻って、平成の「三種の神器」は、ある調査では、「携帯電話(スマホ)・ロボット掃除機」だという。はてさて、令和の時代には何が生まれるのか。

 話は遠回りしたが、登校する高校生にとっての「三種の神器」は何だろうと思ったからである。「スマホ」は断トツの1強として、女子生徒にとっては「手帳」が命か。朝、ちょっと印象的なのは、東高校の生徒は、雨の日を除き、歩きスマホより、歩き「単語帳」が主流なこと。熱中するのもほどほどに...。さて、そろそろ本格的に暑くなってくるようだが、生徒の片手には「携帯扇風機」。まだ見ないが、熱もないのに、冷んやりシートを貼る生徒もいるらしい。扇子のセンスが問われる昭和の親父には画期的だ。とにかくあの手この手で熱中症は回避してほしい...。

  夏近し 暑い暑いと 言いながら 素顔勘弁 マスクはずさじ

 コロナ禍の「三種の神器」といえば、さしずめ「マスク・アルコール・体温計」か。一日も早く、皆が素顔で話せる日が来ますように。けれど、遠慮はいらぬよ、東高生!