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校長日記其の三百九十三~好きこそものの...~

 先日、駅のホームで電車を待っていると、すぐ横の階段を年配男性が降りてくる。半袖のTシャツを着ているが、ふと見ると、胸からお腹にかけて大きな筆文字で「長袖」と書いてあるので、思わず吹いた。「長袖」の文字の存在感は半端なく、見れば見るほど笑える。当の男性は、私の爆笑にも気づかず、スマホに夢中である。 

 さて、本日は、1年生が「文理選択」についての進路講演会。2年生は「3年次の科目選択説明会」だ。それぞれ、進路意識の向上に向け、一生懸命耳を傾ける。1年生は、関西学院大学高大接続センターの三木健之様から、文系、理系の違いや、文理に分けることに昔ほど意味はなくなったことなど、将来を見据えた選択についてさまざまな情報を得た。  2年生は、来年の科目選択についての説明を受け、友人と共に悩んでいた。二者択一が、来年の勉強への取組、受験対応などに大きく関わってくる。友人と相談するのは大いに結構だが、友人と24時間一緒にいるわけではなく、めざすところが異なるならば、将来に関わる科目選択は自分で決めるしかない。

 悩むことは悩むが、人生は長い。1年生の講演会でも、講師の方が、最後に「得意なこともあると思いますが、とにかく好きなことを選ぶのが一番だと思います。好きなことなら続けられますから」と話していた。

  ふた開けりゃ 好きこそものの 上手なれ

 私自身は、高校3年時、部活を終えてから、「はて、何になろうか」と考えて、教育学部に進んだつもりでいたが、ある時、30年ぶりに会った小学校の同級生が私に、「小学校3年生の時に『先生になる』って言うてたもんなぁ」と教えてくれた。覚えていてくれたことにも驚いたが、人生は、案外、幼き頃に決まっているのかもしれない。さぁ、何になろうか、東高生!