校長日記其の四百~就活に変化あり~
高校生の就職活動は、毎年7月1日に企業による学校訪問や求人票の公開が解禁となる。本校は、企業就職を希望する生徒は少なく、公務員を希望する生徒が数名いるという状況であるが、いずれは皆就職するであろうから、知識として知っておいて損はない。
何が変化かというと、今年から大阪府内の高校生も、公開求人に限り「1人2社」への応募が可能になったという点。これまでの「1人1社」制度には、生徒は一定期間に就職が決まること、企業にとっても内定辞退が少ないという利点があった。しかし、その一方で、3年以内に3人に1人は離職していることも事実であり、生徒が就職先を決定する前に自らの選択の余地を残すとともに、複数の企業から自分に対する評価が得られることから、いわゆるミスマッチを防げるということである。
昭和の終身雇用全盛期とは異なり、転職サイトが大忙しの現在で、同じ企業に長く勤めることが正しいかどうかは別として、選択の幅が広がることは歓迎すべきだと思う。本校生の多くも、数年先には大学選びと受験以上に厳しい就職活動に身を置かねばならない。理想を言うなら、どこででも力を発揮できる人間力を身につけること。先を見据えた「今」を大切に、東高生!
ペーパーの テストにはない 答え出す