校長日記其の四百六~星に願いを...~
本日は、七夕。考えてみれば、「七」に「夕」という漢字を、小学生でも「たなばた」と読めるのは、何と高い認知度か。「放出」や「喜連瓜破」が嫉妬しているのではないか。余談だが、大阪以外の方は「枚方市」を読める方も少ない。「七夕」も昔は音読みどおり、「しちせき」と呼ばれていたらしい。祖先の霊を祀る布を織る女性、「棚機つ女(たなばたつめ)」(棚機の女)が由来ともいわれている。
「七夕」は、ご存じの通り、天の川に引き裂かれた織姫と彦星が一年に1回会えるというロマンチックな日だが、実際の星に紐づけると、織姫はこと座のベガ、牽牛はわし座のアルタイルで、この二つの星はあまりにも距離が離れすぎていて、実際には会うことはないとのこと。
そんな現実的なことを言うと身もふたもないので、話をロマンに戻すと、二人が会えるのは、天の川の上をたくさんのカササギが羽を広げて橋を架けてくれるおかげだという。残念ながら雨が降ると、天の川の水嵩が増して二人は会えない。その悲しみから、七夕の日に振る雨を『催涙雨(さいるいう)』という(諸説あり)。
2018年から雨か曇りが続いているという七夕だが、今日は晴れそうだ。そうなると5年ぶりの再会か。ならば、現在のコロナ禍で人と会えないことも少々我慢するしかないか。
織姫と 彦星ももしや マスクかな
一方、地上の東高校は、期末考査最終日。部活動や様々な行事が開始される。なかでも9日・10日に出発する1年理数科の野外実習は3年ぶりの実施。コロナ対策として、1泊2日に短縮しての実施となるが、ウニの発生実習や魚の解剖、地質実習など、実験や体験学習の中身は濃い。夜は天体観測もある。織姫と彦星の後ろ姿ぐらいは見えるかもしれない。
貪欲に取り組み、充実した実習にしよう、理数科1年生!