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校長日記其の四百九~興味・関心は尽きぬ~

 授業の様子をちらと見ていると、2年生理数科で、「化学」「物理」の実験を行っていた。実験室に入ると、「物理」の方は、バスケットボールに硬式・軟式のテニスボール、ピンポン玉にビー玉とそれぞれ質も大きさも異なる球を、同じ高さから落下させて、『反発係数』を測定している。加えて、ピンポン玉を温めるとどうなるか、といろんな条件で試している。今年度から導入された1人1台端末Chrombookを活用し、すべての班のデータを共有できる。自分たちの班のデータだけでは、測定の誤差が大きくなってしまうが、分析するデータ数を増やすことにより、誤差が少なくなり、より客観性の高い結果になるという。

 「化学」では、『分子量』の測定、「デュマ法」と呼ばれる方法で、シクロヘキサンの分子量を求めるのだが、担当教員が、事前の予備実験で出した数値よりも誤差の少ない数値をたたき出した班があった。詳細は不明だが、その時の担当教員の一言が「負けた...。そこの班は粘り強くやっていたからな。」担当教員の生徒をライバル視する気持ちも面白いと思ったし、実験一つにおいても、粘り強く丁寧に取り組む気持ちがいい結果を生むのだと感じた。

 「何を学ぶか」ももちろん大事だが、「どのように学ぶか」という点で実験はとても有効だし、最終的に「何ができるようになるか」を目標に取り組むことが大切だ。どちらの実験室の生徒たちも、目を輝かせて取り組んでいたし、ああでもないこうでもないと、主体的に考えていた。実にいい景色だった。実験で気づいたことを次に生かそう、東高生!

  実験は 試行錯誤の いい時間

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