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校長日記其の四百三十八~AI活用の多様さ~

 現代は、いわゆる8050の時代。老老介護も当たり前になってきた。自分自身もまさに実感しているところだが、この度、慶応大学等のチームが、人口知能(AI)により、医師らと患者との会話内容や言葉遣いから認知症の疑いがあるかについて判定するシステムを開発した。その精度は何と9割。2023年にも実用化を検討しているという。

 2016年から2019年の間、全国の医療機関10施設で、認知症を含む高齢者と医師らが交わした会話を録音し、専門医による診断結果と合わせて、AIに学習させた。開発したシステムで判定した結果、認知症の人の88%、認知症でない人の92%を正しく見分けられたという。

 AIの機能として、まだまだ「予測」についてはどこまで信頼に足るかはわからぬが、これまでのビッグデータを基にした結果、判定についてはある程度信頼できるのでは、ということで、結果として、認知症の特徴を網羅しているということになる。病気の治療と言う点では、最終的にスーパードクターの経験値やゴッドハンドにすがるしかないが、検査や判定など、スクリーニング(ふるい分け)はイージーでスピーディな方が良い。

 AIやロボットをどこまで頼るかは、人間の意地やこだわりにもよるが、パスタの盛り付け以外を10分で完成できるロボットや、季節や天気を問わず水やりから収穫まで終えてくれる農業ロボットなど、直接命にかかわらない分野については、どんどん試行すればよいと思う。

 結果も予測も今後さらに進歩することを祈るばかり。といいつつも、私自身は速度設定時の運転でさえも、怖くてブレーキから足を離せない。体力や運動能力は確実に落ちていても、信じるのは自分のみという昭和男である。

  ロボットの 作業に口が 開いたまま

 信頼できる未来を創ろう。頼むぞ、東高生!