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校長日記其の四百三十九~人との縁、つながり~

 ちょっとした良い話は、そこら中にあるものの、結構埋もれていて、実は...と後になって知ることが多く、何かのきっかけがないと世に出ていない話も多い。しかし、近頃は、ツイッターやインスタグラムにより、そのような匂いがすると、たちまちリアルタイムで世の中に拡散される。

 夏の甲子園で初めて東北地方に優勝旗を連れて帰った仙台育英高校野球部と、同野球部の宿舎近くのコインランドリー利用者との交換日記がそれ。過去に出場した際に、先輩たちがコインランドリーに置いてある自由ノートに当時の気持ちを綴り、それを読んだオーナーが返事を書いたのがきっかけとなり、地元の利用者とのやり取りにまで広がったそう。テレビで一生懸命なプレーを見た人にしてみれば、直接ノートを通じて応援できるし、それを読んだ選手たちがまた頑張ろうという気持ちになることは推して知るべしである。

 コロナ禍の中で、何とも微笑ましい話。その結末が東北初の優勝であり、昨日の地元凱旋である。個人的に東北とは縁もゆかりもないが、大震災はだれにとっても忘れられない出来事。心から祝福したい。

 ちらと見た本日の新聞に、こんな投稿があった。

  『白河の関越え』 ...百年の過客だった。優勝旗より

 優勝旗の安堵の表情が目に浮かぶ。努力はきっと実る。そう信じてこそ若さ。頑張れ、東高生!

  下手な字も 気持ちあらわる 丁寧さ