校長日記其の四百四十一~「ものづくり」から得られるもの~
上の写真は、私がいつも乗換時に利用するJR堺市駅の構内の様子である。夏休みに入る頃から、手作りの屋台が設置されていて、利用する私の癒しの一つとなっている。いや、他にも写真を撮っている方もいるので、私だけの癒しではないと思われる。どこまでのクオリティを求めるかによるが、すべて紙で作られているという点では高いと思う。金魚や焼きそばなど、細かい部分も丁寧に作られている。
近年、JRに限らず、沿線の各駅では、その地の特産品や観光名所などをPRするモニュメントやポスターが飾られている。当然、集客を目的とした『仕事』ではあるが、いくら仕事とはいえ、ものづくりが嫌いな人も苦手な人もいると思う。しかしながら、どこの駅でも結果として、皆の興味をそそる、見栄えのするものができているのは、やはり「ものづくり」の魅力に惹かれるからに違いない。
この話をするといつも人に笑われるのだが、私は小学3年生の時に、地元のプラモデル大会に出品し、『努力賞』に入選した。入賞自体は褒められるべきだが、実は出品したのが『日本刀』である。お店に飾られていた、値段の割に結構リアルな刀の輝きや鍔の部分の精巧さに惹かれて購入したのだが、「ものづくり」という点では、実に作業量が少なく、子どもながらに(何を努力したのか...)と思ったことを覚えている。ただ、それをきっかけとして、一時期プラモデル作りにはまったことは確かだ。
現在、9月の文化祭に向けて、生徒たちの「ものづくり」が進んでいる。舞台や教室の演出を盛り上げる大道具、小道具など、暑い中、楽しそうに製作に励んでいる。それぞれ理想があるのか、ああでもない、こうでもないと試行錯誤している。一度手を付けると、納得できるまで頑張ってしまうのが「ものづくり」の魅力。当然、人に披露するものでもある。達成感を味わえるよう、工夫を重ねて頑張れ、東高生!
こだわりを どこかに示す ものづくり