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校長日記其の四百四十二~学校の音~

 学校というところには、いろんな音がある。

朝の雀の声に心が癒される。そこにカラスが罪もなく大きな鳴き声をかぶせてきて、つい顔をしかめてしまう。少し前なら蝉の声に一層暑さを感じたが、近頃は帰りの桜道に虫の声が響き、少し秋を感じる。

 日中は、生徒の笑い声や音楽の授業の鈴の音や木琴、鉄琴(カタカナの名前は知らない)の音に爽やかさを感じる。古い校舎の扉を開ける音が結構聞こえるが、これもご愛敬。グランドを走る音や、休み時間のにぎやかな会話に、「青春」の文字が浮かぶ。放課後は、ボールを打つ音に蹴る音、叩く音が響いてくる。竹刀のぶつかる音と大きな掛け声はワンセット。ピリッと心が引き締まる。ダンス部やバトン部のBGMに、フォークソング部の演奏など、一度に何曲も重なって聞こえてくるときは、厩戸皇子がうらやましくなる。

 何が言いたいかというと、それだけ活発なのが東高校の良いところ。本日は、いつもより生徒が早く帰ってしまったため、それらの音がすべてなくなってしまった。実に寂しさを感じたという話。

  わいわいと 雑音もどきの 幸せよ

 明日も元気に、東高生!

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