校長日記其の四百四十四~想定外の備えあれ...「防災の日」~
帰りに、通り道の百済川沿いを歩いたが、いつもと感じが違うことに気づき、ふと川を見ると、堤防の上限近く大きく水嵩が増え、一瞬恐怖を覚えた。普段はサラサラ、チョロチョロと緩い流れで、魚やカメも静かに暮らせる川であり、たまに大雨が降っても、せいぜい堤防の4分の1程度に増えるほどであるが、写真のように、水であふれている。夜の暗さもあり、ふと恐ろしくなった。最近は雨雲レーダーを見ても、豪雨を示す赤色が日常茶飯事で自分自身も慣れているところが怖い。山中の静かな川が上流に降った雨で鉄砲水となり、ハイキング中の人たちを襲う事例も増えた。
昨日は「防災の日」で、ご存じの通り、1923年の関東大震災に教訓を得て定められたが、それから99年、阪神大震災に、東日本大震災と、日本が地震大国であることを実感する。信じたくはないが、今後は「南海トラフ」も待ち受けている。防災意識をより高めるしかない。
本校でも、明日「大阪880万人訓練」に倣い、防災訓練を実施するが、被災経験のない高校生が実感の湧かないのはやむを得ない部分。多くの情報から、地震や自然災害は人知を超えるものだとしっかりと認識し、何かあった時に自分の行動を、欲を言えば、周りの人を助ける行動をとってもらいたい。周りの人と協力を意識、東高生!
大雨も 地震も手には 負えぬもの 備えと支え ありてつながん