校長日記其の四百七十~秋雨の朝に...~
「秋雨」とは、その名の通り、「秋に降る雨」のこと。といっても、イメージはひとつではなく、初秋に降る暑さを和らげる雨、台風がもたらす強く激しい雨、晩秋の冷たい雨といろいろある。特に、秋の雨は「長雨」の印象が強い。
今朝は割と激しい「秋雨」となり、特に自転車組にはつらい登校となった。道路交通法の改正により、傘を差しての片手運転が禁止になって久しいが、東高校の自転車組の生徒は、全員とまでは言えないが、ほとんどの生徒はきちんと「雨ガッパ」を着て登校している。最近はリュックを背負っているので、それ用の後ろに余裕のあるカッパを着ている生徒も多い。
ところで、「雨ガッパ」だが、なぜ「カッパ」というのか。「カッパ」というと、ついついお茶目なキャラの妖怪「河童」が思い浮かぶが、ご存じの通り、そうではなく、「合羽」である。調べると、ポルトガル語の(capa)からきた外来語で、「マントのような裾の広い上着」を「カノハ」といったらしく、そこから「カッパ」と言われるようになったとのこと。人が着ると、両翼を合わせた鳥に似るところから、「合羽」という漢字が使われたという説があるらしい(単なる「当て字」説もあり)。この令和では、「レインコート」と呼べばいいのだろうが、おじさんたちにはどうも慣れない。今朝も、傘で登校する自転車組の生徒に対し、私も含め、50代の教員全員が、「カッパ着ぃ、カッパ!」と、「カッパ」を連呼しているのが無性におかしかった。雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、東高生!
河童にも 着せてあげたい 雨ガッパ