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校長日記其の四百七十三~気持ちの持ちよう~

 以前、マー君こと、楽天の田中将大投手のメンタルの強さについて、「気持ちの切り替えが上手い」と識者が語っていた。田中投手本人も、某番組で「ホームランを打たれた時の気持ちの切り替えは?」という質問に、「打たれた瞬間、もう過去のことですから」と話していた。打たれるまでは、いろんなことを考え、準備して、その時に最大限できることをやれば、あとは神のみぞ知る。悪い結果になったとしても、全力を尽くすことが大切で、その結果はすでに『過去』のものとして受け止め、次に向けてまた努力をする、と。

 今朝は、京橋門を最後に駆け込んだ男子生徒2名に「今日からテストが返ってくるな。楽しみやな」と声を変えると、「そうですね...うーん、でも楽しみではないです...」と2人とも不安そうに言う。「何を今さら...今からなんぼ祈ったって、点数は上がらんやろ。あとは結果を楽しむしかない。悪かったら悪かったで、次頑張ったらええねん」と声を変えると、「それもそうですね」と幾分表情が明るくなった。彼らの得点は何点だったのだろう。

 最近の世の中は複雑すぎて、いろんな観点で考えないと、考えが浅い!と叱られる。私は、あまりたくさんのことを一度に考えるのは苦手な方なので、考えることが多すぎると、割り切って物事に優先順位をつけ、とりあえず最優先とその次くらいに重点を置いて事を進める。もちろん失敗しないのが一番いいのだが、失敗やアクシデントはつきもので、やっぱりそう来たか、ということが多い。そんな時、失敗はいけないことだと強く思えば思うほど、後悔が先に立ってしまうのだが、そもそも「後悔先に立たず」であるから、時を戻すことなどできない。

 失敗すれば、きちんと謝ればいい。謝れば、大概の人間は許してくれる。周りの寛大な方々に感謝である。ちなみに、切り替えが大事だからといって、『反省』は忘れずにおきたい。

  失敗の ない人生は 失敗す

 これは、私の好きな某精神科医の名言をパクらせていただいた作。結果を恐れず、失敗を恐れず、東高生!

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