校長日記其の四百八十二~コロナを乗り越える~
現在、放課後に、指定校推薦や公募推薦で受験する3年生約60名の校長模擬面接を行っている。書類審査のみで面接のない生徒もいるが、一定の推薦基準はクリアしているとはいえ、校内審査により希望が叶わなかった生徒もいることもあり、推薦にふさわしい生徒かどうかを自分の目で確認しておく必要があるし、直接エールを贈りたい気持ちもある。
中には、指定校推薦が決まったということで、安心しきって気持ちが緩んでいる生徒もいる。そんな生徒には、喝を入れるとともに、「大学合格がゴールではなく、スタートである」ということ、「推薦が、自分の努力の結果であることは確かだが、一方で東高校の顔として入学する」ということを伝える。正直、相当な時間を消費するが、東高校の3年間で成長した生徒と話す時間は実に楽しく、有意義な時間だと感じている。
そんな中、今年の3年生に通じるのは、学校行事や部活動に対する強い思い。現在の3年生は、新型コロナウイルスの感染拡大のため、入学時から臨時休業、入学式は6月になった。入学以降も教育活動が制限され、この2年間は通常の高校生活を送ることができなかった。部活動においても練習試合や合宿が制限され、部活動の意義でもある絆を深める機会も少なかった。残念ながら、公式戦を辞退した部もある。体育大会や文化祭、宿泊行事についても、中止や延期、内容変更など、多くのストレスを感じながらの2年間であり、心から楽しめることはなかった。そういう流れを踏まえた中で、今年は体育大会での応援合戦の復活や、文化祭での全員での舞台鑑賞など、3年生にしてみれば「これがしたかった!」「これこそ高校生活!」と、感じることができたと口を揃えて言う。
そんな3年生の熱い言葉を受け、また頑張らねばと実感する日々である。頑張ろう、東高校!
3年の 熱き思いに 触れてみて さらなる決意 新たに芽生えむ