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校長日記番外編〜修学旅行記「富士の細道」其の十〜

 雨上がりの午後のマウンテンバイク班は、濡れた山道を力強く走る。マウンテンバイクの特性を知り、少し練習をしたおかげで、でこぼこ道も何のその、少々強い衝撃も乗り越えて、どんどん進む。慣れると、景色を楽しむ余裕が出てくる。街中とは異なり、少々スピードを出しても許される?風を感じて自然と一体化。雨合羽を着ての疾走となったが、バリエーションに富んだ山道に一生懸命挑戦した。

  先見えぬ 下り坂をも 凌駕する

 バームクーヘン班は、食材班と火起こし班とに分かれてスタート。食材班は、準備された材料を混ぜてこね、火起こし班は火を起こす。竹筒にアルミホイルを巻いて、起こした炭火で一通り熱する。熱したアルミホイルに材料をお玉でかけつつ、グルグル回して均等になるように気を配る。その後はムラが出ないように、丁寧にゆっくり竹筒を回す。黄金色に焼けたら、また材料を薄く均等にかける。この行程を繰り返すことで幾つもの層ができる。生徒たちは、できるだけ層を増やすべく、我慢強く、丁寧に、仲良く会話しながら、最初はちくわに見えたものも、徐々にバームクーヘンらしくなる。私ともう1名の担当教員が物欲しそうな目で見ていたのだろう、「先生、味見してください」と促してくれた。いくつかの班の作品を味見すると、硬さも様々、味も様々だが、それぞれ個性があって美味しかった。

  年輪の 味を知ったり バームかな

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