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校長日記番外編〜修学旅行記〜「富士の細道」其の終〜

 18時、新大阪駅に無事到着(何回「無事」と言ったかしれない...)。静岡駅へのバス内で十分に睡眠を取ったこともあり、元気そうな生徒たちを見てホッとする。三日前に集合した場所での解散式。 私からは、全員が時間を守れること、人の話を聴く力がしっかりと身についているということ、そして、それは単に当たり前のことではなく、今後、生きるうえでの集中力につながり、できることが増える可能性があるということを指している、と述べた。少し褒め過ぎかとも思ったが、それぐらいこの三日間は「修学旅行」として誠に有意義であった。

 学年主任からも、この一団の行動力と物事を楽しむ才能を褒める一言があったが、それはすでに初日の全体レクリエーションに十分に現れていた。日程も延期、場所も変更されるなど、想定外のことが起きた時、どうすればいいか?人に責任転嫁するのは簡単だが、自分の中で納めるのは簡単そうで難しい。そのような状況で、やけにならず、正しく行動し、上手に楽しむために大切なのは、やはり「自己管理能力」である。今後も様々なことがあると思うが、生徒たちは、その都度、きっと正しく自分をコントロールしていける。何をするときにもそのような態度、力はプラスに働くことは間違いない。この充実した修学旅行が、生徒にとって思い出になることは当然ながら、彼らがさらに成長するきっかけになることを期待する。
 
 修学旅行委員からは、先生方や添乗員の皆さん、写真やさんに対する感謝の言葉があった。修学旅行委員たちも、企画、準備から当日の司会や手伝いまで、よく頑張った。
 
 二日間顔を見せなかった富士山が、最終日にその堂々とした姿を現したときのように、卒業時には自信に満ち溢れた顔を見せてくれることだろう。
  東雲に 紅富士の 立ち姿
 この旅行記も、最終日にして初めて富士山が顔を出してくれたおかげで、ようやく「富士の細道」となった。相変わらずの他力本願に苦笑するしかない...了。
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