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校長日記其の五百一~ひっそりと...演奏会~

 昨日27日(日)に開催された、大阪府高等学校音楽教育研究会。会場は、『ザ・シンフォニーホール』。1982年に開館、創立40周年を迎えた日本初のクラシック専用ホールで、公式HPには、「コルクタイルを使用したホールの床、こだわりを尽くして仕上げた壁、天井には鳥をイメージした40枚の反響板...。クラシック音楽にはもっとも良いとされる「残響2秒」の実現のために、細部にわたって技術者、スタッフすべての英知が注がれたホールは30余年の間、多くのアーティストに愛されてきました。」とある。私も初めて入ったが、厳かで優雅な空気が漂っている。こんな会場で演奏できるとは、実に羨ましい(と、演奏もできない己が言う)。

 ただ、せっかくの演奏であるが、コロナ対策もあり、観客は学校関係者1名限定。受付で記名し、指定された席へ向かう。前の学校が演奏準備を整えている。観客席を見渡しても、順番が前後の学校と校長がちらほら座るのみ。何やらオーディションめいていて、いつもより緊張感がある。

 いざ、演奏順となったが、生徒たちもその空気に飲まれてか、少し緊張してぎこちない様子。だが、指揮者が手を挙げた瞬間、一気に背筋が伸びる。いつも気にかける一音目に耳を澄ます。指揮者が手を振り、演奏が始まり、揃った音が素晴らしい会場に響き渡る。演奏前の緊張は去り、他の方には申し訳ないが、良い演奏をゆったりと「独り占め」することができた。さすが『ザ』がつくだけある。そんな会場で演奏できたことは生徒たちにとても貴重な体験だったと思う。その体感を胸に今後も精進、東高生!

  シンフォニー こだわりの壁に 音の波

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