校長日記其の五百十三〜先輩に学ぶ〜
本日、理数科の１年生２クラスが、同じく理数科の先輩、２年生の「課題研究」を見学するという『課題研究見学ツアー』を行った。２年生は、自らテーマを決定し、ずでに中間発表を終え、来年１月の研究活動発表会に向けて、実験や分析など、仕上げに精を出している。その実際に取り組んでいる姿を見せることで、具体的な取組を知ることで、１年生の課題研究に対するモチベーションを上げようというもの。
１年生はそれぞれ２年生に対して、質問を投げる。２年生はその質問に優しく誠実に答える。なんとも微笑ましく、それでいて、研究に対する真剣さも伝わるので、１年生にとっても２年生にとっても有意義な時間になる。
自分たちと同じ一年をすでに過ごした先輩であれば、自分たちの気持ちもわかってくれる。学習・研究に対する目処が立てばなおよろし。
ある班のテーマは「植物をナメクジの被害から守るためにはどうすればよいか」。自分たちで、東高校の中庭に生息するナメクジをつかまえ、その嫌いな食べ物を利用すれば、ナメクジ被害から守れるのではないかと、いろいろな食物で実験しているとのこと。好き嫌いを見極めるために、ナメクジには暗い場所を求める習性があるが、嫌いな食べ物を置けば暗い場所に行かないのではないか、という仮説を確かめている。ナメクジのおかげでスピード感はないが、地道に一つ一つ事例を除いていくしかない。粘り強く取り組め、東高生！
なめくじの 一歩一歩と 根比べ
