校長日記其の五百二十七〜必死のパッチ〜
ユニクロの正社員の給料が最大4割アップするという。国内809店舗(2022年8月現在)に約8400人の正社員がいるとのことだが、全体が賃上げされるのは喜ばしいこと。
ユニクロには、私も○ートテックでお世話になっている。いわゆる昭和で言う「パッチ」だが、実は東高校に赴任する2年前までパッチを履いたことがなかった。昭和の小学校は半袖半パンという無意味な我慢指導が当たり前だったし(当時、なぜ先生は長袖なのか、と真剣に思っていた)、その流れで特にパッチを必要としなかった。親父をはじめ、銭湯に行くと、ほとんどの大人がパッチを履いていたので、大人になれば履くものだと思っていたが、私自身はなぜかズボン(これも、今は「パンツ」と言うなぁ)の下に別の物を身につけるのには違和感があった(ちなみに下着は履いている)し、寒さに負けた感じがして嫌だったのもある。
そんな55年以上もパッチを履いてこなかった私が、東高校に来て履くようになった理由はただ一つ。東高校の校長室が寒すぎるからである。広い部屋に基本的に一人というのもあるが、なんとも足元が冷える。暑がりの私が冷たいというのだから、めちゃくちゃ冷たいのである。日頃、節電を心がけましょうと口にしている限り、よほど寒い時を除いて節電していることもあり、一度、噂の○ートテックを試してみようと思ったのが運の尽き。残念ながら「寒さに負けて」手放せ、いや、足放せなくなった。私のような天邪鬼をも虜にするのだから、その売上が向上するのも納得である。
とはいえ、社員にとって、何もせずに賃金が上がるわけがない。これまで「必死のパッチ」で頑張ってきたご褒美であり、上がるときもあれば下がるときもあるので、これからも走り続けなければならない事に変わりはないと思う。
私感が長くなったが、東高校は、すでにHPでお知らせのとおり、サッカー部が公立大会でグループリーグを突破し、決勝トーナメントに進出。男子バスケットボール部も、西地区新人大会で3回線進出とともに中央大会出場決定トーナメントへの進出を決めた。結果がすべてではないが、普段から「必死のパッチ」で頑張っている生徒たちにもやはり「勝ち」は大きな価値があるし、私も嬉しい。目標をさらに高く持って挑んでほしい。頑張れ、東高生!
若者の 必死のパッチを 応援す
コロナによる制限は緩和されてきたが、教室等では、基本的な感染症対策として換気を継続。暖房は利用しても、窓近くの生徒たちは寒い。そのため、室内での防寒着着用を認めてはいるが、スカートの下のジャージはいただけない。それならば、○ートテック類やタイツを履くことを進める。あくまでも制服をきちんと着こなしての話である。