校長日記其の五百二十八〜深く読み、意図を探る〜
本日、3学期初めての、また、久しぶりの授業見学。いつもどおり、欠席者の座席に座ったが、周りの生徒が「(欠席している)○○がパワーアップして帰ってきた」と口々に言っていた。一瞬、私の身体が大きくなったのかと焦った。まぁ、パワーダウンしたと言われるよりはありがたい。
見学した授業は1年生の「現代の国語」。評論を中心に学ぶが、本日の教材は難しめの評論。担当教員が、指示語や接続語を丁寧に取りあげつつ読解していく。生徒たちも、ヒントをもとに文章の意味を理解し、筆者の言いたいところに辿り着こうとする。皆の明るく主体的に取り組んでいる様子に安心した。
さて、明日に迫った大学入学共通テスト。昨年、数学の平均点が大きく下がったこともあり、各進学塾の関係者がそれこそ昨日のタイトル「必死のパッチ」で分析を行った。高校関係者も同様、同じ轍は踏まぬと明日明後日に向けて研究、指導してきた。その結果、いろんな場面で取り沙汰されたのが「読解力」と「情報活用能力」。国語にとどまらず、数学や社会においても文章(問題)の意図するところを正しく理解し、図表やグラフから必要な情報を素早く読み取り、答えを見出す。そういった思考力・判断力が問われるということだ。
さても、今は2次試験はともかく、受験生にとってはこの二日間が正念場。ある生徒は「先生、ヤバいです」と言う。昔の「ヤバい」は、「隠していたことがバレる」とか「大きな失敗をして非常に困っている」という意味だったが、今は「驚くほど美しい」とか「想像以上に凄い」という意味を持つ。というわけで、その生徒には、「そうか、ほな大丈夫やな」と返しておいた。
ヤバいとて プラス思考で クリアかな
もし、明日受験する生徒に、今日の過ごし方を聞かれたら、私は迷わずこう答える...「早く寝る」。自分を信じて頑張れ、東高生!