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校長日記其の五百三十六〜場数を踏む〜

 本日、ホテルアウィーナ大阪にて、大阪府立の国際系学科を設置する高等学校の、これまでの学習の成果を発表する「LETS合同発表会及びインターナショナル・フェスティバル」が開催された。同じ英語科の仲間も多数応援に来てくれて、文化語学研修の続きのような気がした。学科を問わず、数々のイベントがあるが、このような機会に必ず積極的に出場するのが、うちの生徒の素晴らしいところだ。「場数を踏む」ことは、本当に大事なことである。

 合同発表会では、「ポスターセッション」に1グループ、SDGsをテーマにした「オーラル発表」に1グループが出場した。「ポスターセッション」では、「Gender-Free Society」として、まだまだ日本の理解が遅れていることから、自分たちにできることを訴えた。初めは、日本語で説明していたので、(あれ?学校では英語で説明していたはずでは?)と思っていたら、次に説明を聞きに来られた外国人の方が「英語でお願いします」とおっしゃった。すると、準備していたらしく、英語で説明を始めた(できるんかい...笑)。

 大きな会場での「オーラル発表」では、校内での探究活動で行った成果を発表した。「水を保全するために私たちにできること〜No Water No Future〜」と題して、淀川の水質検査など、専門家の助言を受けながら、実際にフィールドワークを行い、調査した。発表も、日本語で行う学校も少なくない中、聞き取りやすい発音で、しっかりと発表できた(結果、「パフォーマンス賞」を受賞)。

 インターナショナル・フェスティバルでは、1年生の「レシテーション(暗誦)部門」と2年生の「スピーチ部門」を実施。本校からは両方の部門に出場した。1年生は、発表前は「めちゃくちゃ緊張してきました...」と、実際、見た目にも緊張しているのがよくわかったが、なんのなんの、暗誦とはいうものの、自分の言葉で気持ちを込めて、素晴らしい発表ができた。ちなみに1年生の別の生徒は司会を努めてくれた。心意気に感謝。

 2年生は、British Hillsへの文化語学研修中も夜遅くまで練習していた生徒で、少し緊張はしていたが、堂々とした、心のこもった見事なスピーチで聴いている私たちにも生徒の思いが伝わってくる見事な発表だった。終了後は、1位から3位まで表彰されるのだが、残念ながら受賞できず、しばらく涙していた。それほど一生懸命頑張った証であるし、また、この生徒は本当に東高校が大好きで、いろいろチャレンジすることで自分が変われたことの喜びを「Challenge for Change 」としてスピーチしたので、学校の代表としての思いも強かったのであろう。気を落とすな。君の思いは間違いなくみんなに伝わっている。君自身のスピーチにあったように、これを機会にきっとまた成長できるはず。頑張れ、東高生!

  涙の数だけ強くなれるよ... 明日は来るよ 君のために  「Tomorrow」より

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