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校長日記其の五百五十四〜2月が逃げる〜

 先週は祝日もあったが、日記を書く暇(決していつも暇だというわけではない)がなく、ここ数日更新できず。毎日、この日記を気にかけて読んでいただいている方からも、「体調大丈夫ですか?」「何かあったんですか?」と連絡が来た。いやいや、体調については、人に申し訳ないぐらい元気で、体力を持て余している状態。だが、いかんせん時間がない。まさに「2月は逃げる」を実感しているところ。

 ともすれば、校長って授業もないし、生徒指導もないし、暇だよね...と思われがちだが、他の校長先生の名誉のために言っておくが、断じて暇ではない。その証拠に一日出勤しないと、翌日には机の上に10cmほど書類が積まれている。様々な文書を確認しなければいけないし、校内外の会議も出張もある。20年前にはなかった仕事も山程増え、およそ働き方改革とは縁遠い仕事であることも事実。教頭先生はなおさらのこと...というわけで、この2月はゆっくりと昼食もとれない日が続いて、気が付けば明日で2月も終わり。学校最大のセレモニー、卒業式も目の前だ。

 登校時の京橋門に立つのも一週間ぶり(正門には暫時立っていたが)。久しぶりに門に立てた嬉しさに、テスト勉強で少々疲れ気味の生徒たちをめがけ、次々と声をかける。「勉強したか?」「テストはできてるか」「調子はどうや」「歩きテキストもあかんで」との声に、生徒たちも少々うざいと思いつつも、「頑張りました」「まあまあです」と、愛想笑いで返してくれる。

 本校に普通科、理数科、英語科があるからというのが理由ではないだろうが、たまたま今日は英語科の生徒と理数科の生徒の明らかな違いを実感した。というのは、英語科の生徒が「今日は全然自信がないんです」と言うので、何?と聞くと「数学です。とにかく苦手なんです」と言う。一方、京橋門を締めて、たまたま一緒に歩いたのが理数科生。「今日はどうや?」と聞くと、「文系の科目は嫌いです」と言う。「答えのはっきりせぇへんのが嫌なんか?」との問いに「はい!」と即答。「でも頑張れ!」にも「はい!」と元気に答えてくれた。

 そんな朝のおかげで、忙しさもリセット。卒業式に向けて、心を整えねば...。

  節分の 豆が残りて 2月逃ぐ