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校長日記其の五百五十六〜「待つ」ということ〜

 明日、第75回卒業式を迎える。
 卒業が決定してからの約半月、3年生はどのような心境でこの日を「待っていた」だろうか。保護者の皆様は、間違いなくこの日を「待ち遠しく」、「待ちかねて」いたことだろう。
 かくいう私は、明日、一人ひとりの会心の返事を「待つ」。
 また、三年間からマスクを外せる日を「待ちあぐねた」が、生徒・教職員については、明日はマスクを外すことを基本とする。すでに、卒業式を終えた学校もあり、あるTV取材では、ほとんどの生徒がマスクを外していたが、ご家庭や個人にも様々な事情があり、当然ながら、外すことを強制するものではない。私は、式辞はもとより、卒業証書を授与する際も、生徒との距離をとりマスクを外す予定である。

 式場の準備は整い、静かに卒業生と保護者の方々を「心待ち」にしている。後輩たちは、一生懸命場を清めて、先輩たちを「待ち構えて」いる。本日、正門側の校舎に「創立100周年」の垂れ幕を披露した。おそらく、この垂れ幕も、明日は卒業生や保護者の皆様にぜひ写真に収めていただきたいと「待ち望んで」いるであろう。

 今日ほど、「待つこと」が楽しい日はない。主役は君だ、卒業生!

  待つはなお 明鏡止水の 心地なり

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【参考】鷲田清一「『待つ』ということ」