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校長日記其の五百五十七〜東雲の・・・〜

 第75回卒業式。同時に、100周年を迎える東高校の府立としての初めての卒業式であり、また、一昨年に赴任した私にとっては二度目の卒業式となる。

 何がどうということではなく、私自身が一年長く生徒とともに過ごしたおかげで、昨年に増して感慨深い。課題研究で一生懸命発表していた理数科生の顔、研修旅行にもう少し自由時間を増やしてくださいと、校長室まで訴えにきた英語科生の顔。修学旅行で一緒にアクティビティを楽しんだ普通科生の顔。体育大会で応援演舞に汗を流していた団長の顔。文化祭で素晴らしい舞台を演じたいろんな生徒の顔。縁あって関わり、悔し涙を流した女子バレーボール部員の顔。昨年よりも思い浮かぶ顔が多い分、体育館の舞台上から眺める景色は見ごたえがあった。

 ご存知の通り、この学年は最もコロナの影響を受けた学年である。入学式もなく、これまで友人の素顔を見る機会が極端に少なく、学校行事も延期・中止、まさに青春の一部を切り取られた感がある。だから、卒業する日くらいは、『コロナ』から解放してあげたいという思いから、本日の私の式辞では、『コロナ』という言葉を封印した。単なる自己満足に過ぎないが、ぜひ4月からは、卒業生が好きなことを思い切りできる環境になってほしいと切に願う。

 さて、今朝、校長室からグラウンドを見ると、二人の男子生徒が、一歩一歩何かを確かめるように、グラウンドを歩いていた。運動部員だろうか、思い出を振り返っているように見えた。頑張れ、東高生! ※式辞はコチラ⇒令和4年度卒業式式辞.pdf

  東雲に サンマルナナの 影伸びる

 余談だが、参列されたご家族の中に教え子がいた。卒業生の兄だという。9年前まで教頭をしながら硬式野球部の監督を務めていたが、その最後の教え子だ。高校で調理師免許を取得し、現在はステーキ店で働いているという。ハレの日が、ハレバレの日になった。

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【保護者の皆様へ】

 本日の卒業式は、多数の方にご出席いただきまして、ありがとうございました。舞台上から見る生徒の顔は皆、しっかり前を向き、自信に満ちた表情をしていました。三年間、生徒たちを見守っていただき、ありがとうございました。また、やむを得ないこととはいえ、学校行事における入場制限などにご理解、ご協力をいただき、本当にありがとうございました。

 本日は、誠におめでとうございます。卒業生の皆さんの、今後の活躍を心から応援しています。

【大阪府立東高等学校 校歌】作詞:渡部 元 作曲:古関 裕而 

1 東雲の空そめて 生駒山出づる日に あかあかとのぼる日に

  若人の命は燃ゆる 命は燃ゆる

2 ああ理想の旗かざし いざやいざ若き学友(とも) 東(ひんがし)の学友よ学友

  進み行かんこの朝ぼらけ この朝ぼらけ