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校長日記其の五百六十〜憧れの形〜

 今日から始まったワールドベースボールクラシック(WBC)。「最強」と呼ばれる侍JAPANだけでなく、米大リーグのスター選手があまた参加するということで、これまで以上の盛り上がりを見せている。これほどに流行りすぎると、元来、斜交いにものを見る天邪鬼としては、触れずにおこうと思っていた矢先、本日の帰りに野球部員3名と一緒になった。

  「毎日一生懸命練習してるな、上手くなったか?」「はい!」「めざすは大谷やな?」「はい!めざしてます!」「めざすのは誰でもできるけど、今はどのあたりや?」と、左手(大谷選手)を高く上げ、右手(部員たち)を上下させると、「まだ、この辺です」と、腰の辺りを差し、「でも、追い越します!」「ちょっとずつ近づいてます」と言う。「君等も上手なってるけど、大谷も上手くなってるで」と言うと、「いつか追い越しますよ」と明るい笑顔で言う。会話の続く、気さくな生徒たちに一日の疲れも和らぐ。

 昔、秦の始皇帝を見て、劉邦は憧れを抱き、項羽は取って代わってやろうと思ったという。一つの結果として、「憧れ」に軍配が上がったわけだが、めざすのか追い越すのかもスタート地点としてのニュアンスが異なる。野球部員の今後に注目だ。頑張れ、東高生!

  憧れを ライバルと追う 春茜

 しかし、ここ数日報道で見る、プロ野球選手が少年のようにキラキラした目で大谷選手を見つめる姿などあまり見たことがない。大谷選手がプレーしている間は、スタジアム内にファンしかいなくなる。その中で期待どおりに柵越を連発する大谷選手はまさに異次元、他の選手が野球を辞めたくなるのもわかる。WBCは、本日開幕したが、優勝候補のキューバがオランダに敗れる波乱と下馬評が当てにはならないと自覚。それでも、昨年のサッカーWCのムードを引き継いで、未だコロナ禍の日本を元気にしてほしい。