校長日記其の五百六十六~合格発表に想う~
本日は、一般入学者選抜の合格発表の日。3月10日(金)に受験した皆さんに結果を伝える日である。今年度も昨年を上回る志願者となり、その点については本当に喜ばしいことであり、数ある府立高校の中から本校を選んでくれたことに感謝の一言に尽きる。
発表の午前10時を前に、受験生が保護者の方やお知り合いと一緒に正門付近に列を作って待っている。こちらの準備は万端だが、とにかく静かに待っている。開門し、広い玄関スペースで、受験番号に分かれる。お母さんやお父さんと話す、受験生の一つ一つの表情や行動を目にして、どんな思いでいるのだろうかと思い遣る。
10時になり、一斉に早足で発表場所に向かう。私の知る限りの、また、予想されていたよぷな「歓声」はない。合格したであろう生徒も、不合格らしき生徒も、割と静かに喜び、また、悲しんでいる。皆、周りに気を遣っての行動と、その出来過ぎた思い遣りに感心する。その様子を見て、東高校を選んでくれた生徒達だなと、全員に対してそう思う。実際、合格したのかしなかったのか、判断がつかない生徒もたくさんいたが、それぞれ胸の内では感情が爆発しているのだろう。
私としては、とにかく、この500名近い生徒たちが受験という試練に臨み、無事通過したものの姿と、残念ながら通過できなかった生徒たちの姿を目に焼き付けることで、4月からの本校での学びと人材育成に誠心誠意取り組むことを心に誓う。東高校に入学した生徒たちには、東高校に「入学して良かった」と思ってもらうこと、他校に入学することになった生徒の皆さんには、心機一転、その学校での充実した日々を祈る。すべての受験生の健闘を称え、そして、三年後の皆さんがさらに輝いていることを祈る。
人生の 分かれ目を今 踏み出さむ 右も光りて 左も光りて