最新情報・お知らせ

校長日記其の五百七十一〜春の風と音楽と。〜

20230325_095126.jpg20230325_095202.jpg

 曇り空にも少し存在感を示し始めた桜。春の風とともに、東高校体育館に温かい音楽が鳴り響いた。

 本日は、「第2回東高校芸術祭」。箏曲部の澄んだ音色に始まり、フォークソング部の軽快なポップに、吹奏楽部の重厚感ある演奏。それぞれの個性が存分に発揮された一日。たくさんの保護者やご家族、部活の関係者の方々にご参加いただき、和やかな一日を楽しんでいただいた。

 箏曲部は、「カノン」と「剣の舞」の2曲を披露。卒業式でもよく流れる「カノン」は、ピアノもいいが、琴の優しい音色にすごく合う。対して、「剣の舞」は、運動会でも流れるテンポの早い曲であり、琴の弦をスピード感いっぱいに弾く生徒たちの指に見とれてしまった。アンコールの声もあったが、初めてのことに戸惑いを見せ、「準備していませんでした」と苦笑い。その一言も、みんなの笑顔を誘い、和やかな空気となった。

 フォークソング部は、1年生から2年生まで、様々な組み合わせによる、計9つのバンドが力強く演奏した。1年生の多くは、体育館のような広い会場で演奏することが初めてで、緊張も感じられたが、今持てる力を発揮しようと、思い切りのいい歌と演奏だった。こちらは、最後のバンドがアンコールに応えて+1曲。会場を盛り上げた。

 吹奏楽部は、心に聞かせるインストゥルメンタルに始まり、パフォーマンスありの「R.P.G」と「ドラゴンボール」。演奏だけでも大変だが、パフォーマンスも添えての文字通り体を張っての大演奏。練習時から見ていた私としては、練習で上手くいかなかった際の部長の指示が伝わっているかな、改善できたかな、と親目線で気になって仕方がなかった。安心しぃや、上手くできてたで!

 最後は、3つの部のコラボ演奏。「ジュピター」で静かに聴かせたあとは、「フライングゲット!」で会場をさらに盛り上げる。ペンライトを配って、準備万端。会場の皆さんも心一つにいい時間を過ごしていただいたと思う。素晴らしい一日だった。

 おっと、忘れてはならぬ。「芸術祭」の名の通り、音楽だけではなく、体育館近くの3つの教室では、「地歴部」「美術部」「写真部」「文芸部」が、たくさんの作品を展示。それぞれ一生懸命調べた、描いた、撮った、書いた作品に満ちている。いくつになっても好きなことに没頭するというのは、素晴らしいことだが、それが若い時であればあるほど、伸びしろもあるし、人生の基礎となる。

 勉強だけが学びではない。三度の飯より好きなものがあるというのは成長する機会も増える。今日は楽しい時間をありがとう。もっともっと好きなことを、東高生!

  春昼に 桜と音色が 戯れる

20230325_140528.jpg20230325_142342.jpg20230325_143545.jpg20230325_155955.jpg20230325_155815.jpg20230325_162217.jpg20230325_161742 (1).jpg20230325_161805.jpg20230325_161903.jpg20230325_162925.jpg