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校長日記其の五百九十〜探究のその先に・・・〜

 本日7限は、2年生対象の「探究」「進路」のコラボ講演会。コラボといっても、わざわざ、無理やりひっつけたものではなく、もともと、本来「探究」と「進路」は深く結びついているテーマであるので、その点も含めてあらためて理解しながら、自らを振り返ってくれればと思う。

 講師は、本校の学校運営協議会委員長でもある、京都女子大学発達教育学部の森教授。ご自身の息子さんが高校生だということもあり、親の目線を持ちながらも専門的な立場からご講演いただいた。

 現在は「VUCA」の世界と言われる。「Volatility(不安定・変動性)」「Uncertainty(不確実・不確定性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧生)」の頭文字を取ったものだが、常々言われている「正解の一つではない」「何が正解かわからない」、そういう世の中、社会の中に我々は存在しているというのだ。

 森先生は、そのような「ある意味、正解がわからない状況に居続けなければならない」とおっしゃる。そのとおり、社会で生きていく上で、すぐに正解が得られる人間は実に少ない。短絡的に言うと、何でもお金で解決できる人間であれば、答えは簡単に見つかるかもしれないが、多くの良心的な人間は、お金よりも何かを為すことや人の役に立つことに生きる意味や達成感を味わうことを選んでいる。

 と、様々な観点から単純に物事を考えるのではなく、深く物事を考えることが大切であると説く。生徒の身近な話で言えば、本校の99%が大学進学を希望しているが、はてさて、「なぜ大学に行くのか」という問いに何人が答えられるだろうか、というところである。「どこに行きたいか」の前に、なぜ就職ではなく進学なのか、なぜ専門学校ではなく、大学なのか、とあらためて考えることが必要だ。焦る必要はないが、「なんとなく」では終わらないでほしい。探究のテーマを考えるのも一苦労だが、自分自体を探求するのも実に面白い気がする。小生、すでに自分の顔は見飽きたが、まだまだ鏡を見る価値がある。自分をじっくり見つめてみては?東高生!

  鏡見て 何が楽しい? 何がやりがい?

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 週末はお伝えできなかったが、金曜日の中庭ライブは「吹奏楽部」。最近、演奏のクオリティが上がっていると同時に、場数を踏んでいる分、パフォーマンスも板についてきた。観客も手拍子をするタイミングが早くなってきた。いいぞ、一体感!チームHIGASHIのアットホームさよ。