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校長日記其の五百九十四〜4月28日の出来事〜

 あまりにも忙しく、週跨ぎの日記となった。「〇月〇日のスポーツ」と、休刊日明けの新聞みたいなタイトルになったが、昨今の働き方改革の一環とご容赦願いたい。

 28日(金)は、スポーツテストが実施された。1・2限でしっかり授業を受けた後、グラウンドに集合して、クラスごとに種目を回る。校長室のすぐそばでは、ハンドボール投げ。まっすぐ投げる生徒もいれば、明後日の方向に投げてしまう生徒もいたが、そこは得意不得意で仕方のないところ。それぞれが、今の運動能力を自覚することが大事。

 ある調査によると、小中高全体の数値で比較すると、握力と走・跳・投の能力は、昭和60年頃をピークに、中学生男子及び高校生男子の50m走を除き、依然低い水準になっているという。まぁ、各々で遊ぶモノもなく、公園で走り回るしかなかった時代と、一人で何でもできるスマホのある今とを比べれば、運動機会が明らかに減っているので当然だとは思う。ただ、面白いことに、上体起こしや長座体前屈の数値が上がっていて、身体が柔らかくなっているとは不思議だ。少し暑い一日になったが、風もあったので、皆気持ちのいい汗を流していたし、種目を回っている間に会話も弾む。身体の疲れもあまり溜まらないだろう。

 終了後は、前期生徒会役員の表彰。先日、選挙により当選した会長、副会長を始め、100周年の東高校を背負ってくれる生徒会のメンバーが披露された。皆の期待に応えてくれるに違いない。

 そして、当日一番大きな出来事が、表彰後に行われた、E-Fes体育の部100周年記念大会における8団の「結団式」。昨年復活した応援合戦だけでなく、競技も縦割り団で競い合う。各団長が朝礼台(朝礼をしない時でも朝礼台とはこれ如何に・・)の上から、集合場所を指示する。抽選によって決定した1年から3年までの各団3クラスの生徒全員が集合する。スムーズな動きに、生徒たちのやる気が見える。円陣を組み、団長が決意を語る。その気持ちが全員に伝わり、団が一つになる。

 制限に制限を重ねたコロナ禍が少し落ち着き、緩和された今年、100周年という特別な思いも手伝って、昨年までの雰囲気とは大きく違うように感じた。グラウンドで横にいた、他校から転任してきた先生に感想を聞くと、「なんか凄いですね・・・生徒たちがしっかり伝統、生徒同士の文化を引き継いでいる感じがします」と言ってくれた。確かに、生徒同士の文化を引き継いでいるように見えるかもしれないし、それは恐らく正しいが、この3年のブランクが元の文化を断ち切ったことも確か。3年間見てきた私には、少し大げさだが、例えるなら、「眠れる獅子が目を覚ました」ように見えた。100年の伝統はそんな簡単に崩れるものではないが、コロナがあったからこそ、新たに生み出される若者の満ち溢れるエネルギーを、身体の中からにじみ出る強いオーラを感じたのは私だけではないはずだ。100周年の今年の君たちに対する期待が大きく膨らんだ。頑張れ、東高生!

  個のチカラ こわいぐらいに まとまりて 100周年を 強く歩まん

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