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校長日記其の六百十二~ちょっとしたこと~

 土日には車を運転する機会も多いが、そんな時に、最近は本当に人と人との関係が希薄になっていると感じる。私と同じように感じている方も多いと思うので書くが、狭い道路ですれ違う際、譲られた方が、すれ違い様に手をあげるなり、アイコンタクトをとるなり、ちょっとした感謝の意を表すのが一つの礼儀だと思うのだが、最近は全くと言っていいほど、ない。合流する際のハザードランプも然り。
免許取り立ての頃、渋滞中に私が前を譲り、スッと合流した車がハザードランプをカチッカチッと2回着けたのを見て、(かっこええ...)と思ったので、それ以来、ずっとそうしている。また、狭い道路でどちらが道を譲るかとなった時に、最近は譲るべき状況でも譲らない人が増えたので、さっさと譲るようにしているが、先ほど述べたように、手をあげる人はほとんどいない。
 一方、安全運転優先で、そんなことは事故を誘発するのでしない方がいい、という正論もあるが、その理屈で言うと、そこまで余裕がない人の運転自体大丈夫か、ということになる。
 外から見れば、道路には車が行き来しているように見えるが、実は中には人がいて、その人の性格が運転に出る(ハンドルを持つと人が変わる人もいるが)し、実際、混雑する駅のホームで起こるようなトラブルが道路でも起きている。結局は、人と人とが出会っていると思えば、やはりそういった細かな気配りや感謝の気持ちのやり取りが、安全運転の心がけを生むのではないか。自分がされて嬉しかったことを自分も人にする。単純だが、それだけのことだ。

 ちなみに、毎朝、本校に届く複数の新聞の中で、1紙だけは雨模様(雨が降っている時も、降りそうな時も)の時は、ビニール袋に入れて届けてくれている。新聞社の方針か、販売店の気配りかは知らぬが、それを見るたびにひと手間かけることの大切さを感じさせてくれる。
 いかに振舞うか、どうする、東高生!
  ちょっとした ひと手間が人を 熱くする