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校長日記其の六百二十二~生徒の自主性を考える~

 昨日の昼休みから、ESW(EAST SPORTS WEEK)「ドッヂボール大会」が始まった。生徒会が、学科や学年、クラスを越えた取組を通じて、より交流を深めようと主体的に企画し、呼びかけ、結果、有志約240名が参加することとなった。実施時間は、毎日の昼休みの13時からのたった10分間。生徒会が中心となり、少し前から準備し、トーナメントに従って両チームが集合、一斉に試合を開始する。たった10分だが、なかなか熱い対決。昨日も今日も、雨のため少しぬかるんでいるが、制服が汚れるのも厭わず、必死に頑張っている。グラウンドの様子を校舎の窓から応援する姿も何か良い。短い時間の隙間を利用しての憩いのひと時。あくまでもレクリエーションの一つとして、試合結果に左右されず、5時間目には気持ちを切り替えて頑張るというのが大前提。

 大雨の隙間、1日に開催した今年度の体育大会は、生徒の手にゆだねる部分を増やしたことで、生徒の自主性、自律性がさらに伸長することを期待した。実際、準備期間の天候も悪く、短い時間ではあったが、完成度の高い応援合戦や、運動能力の差を考慮した学年競技など、ひと工夫もふた工夫も見られたことは今後さらに良いものになっていくと期待できるものであった。一方で、自主性をはき違えて、自己満足な時間を満喫する者やチームとは別に自分たちだけで楽しむ姿が見られたことは残念である。自分の好きなことや楽しいことなら自分から積極的にやるが、ちょっと面倒なことやしんどいことを避けるのではいけない。自分が楽しめるための準備は誰がしてくれるのか、自分が競技に励む時には誰がサポートしてくれるのか、18歳成人ルールとも合わせ、そういう裏方のことに考えが及んでこその高校生、学校行事であってほしい。

 ただ、好きなことには主体的に取り組むのは大人も同じ。「やりたいことをやるために、何が必要か」を、TEAM東で考えていきたい。まだまだ伸びしろ、東高生!

  ドッヂでも どっちつかずは いけません

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