校長日記其の六百二十四~安全志向は横に置き~
本日は、3年生の保護者対象の進路講演会。で、内容は「進学」講演会。例年、就職希望も数名いるのだが、今年度の3年生は現時点で全員が進学希望。今後、人生を真剣に考える時期となり、変更する可能性はあるが、ひとまず大学等への進学を目標として話を進めている。
講師に、河合塾の方をお迎えし、大学入試の現状と、受験に対する生徒、保護者の心構えをお話いただいた。今年度受験生のポイントは、何よりも現2年生から実施されている新教育課程。3年生は、次年度には、新しい入試問題が控えているので、何とか今回の入試をクリアしないといけない。要は、浪人ができないというプレッシャーから、「安全志向」が蔓延する、というのである。ゆえに、誰しも弱気になり、早く進学先を決定したい、と自身の能力が足りる大学を選択する傾向にある。
そこで、講師の方がおっしゃるには、妥協せずに「高い志」を持って!とのこと......ん!?「高い志」?「高志」?どこかで聞いたと思ったら、東高校の校訓『高志・卓行』ではないか!まさに今、東高生の『高志』を胸に、弱気になる周りの受験生を横目に、自分の目標に一直線に、やるべきことをやり、進路を実現する時ではないか。
そんなん言うても、実はうちも「安全志向なので...」という保護者の方もいらっしゃるだろうが、そこは子どもを信じることだ。根拠なきイケイケでは困るが、毎日の授業を受ける生徒たちの姿を見ている私には、あれだけ毎日、一生懸命、50分間集中する力があるのだから、「臆せず」挑戦すれば、必ずや望む進路を達成できると思っている。ぜひ、ぜひ、限界を作らず、粘り強く挑戦してほしい。
ただ、一つ言っておきたいのは、行くぞ、と決めたら、とことん取り組むことが条件だ。不安になったり、落ちたらどうしようと思ったりするなら、その時点で路線変更した方がいい。落ちたら...と考えた瞬間、合格の可能性は一気に下がる。どうせ突き進むなら、合格することしか考えないこと。それと、大事なことは逆算すること。来年1月の共通テストまで、あと何日ありますか?この問いにすぐに答えられた生徒は、すでに合格の切符を得ている。わからない者は、今からでも計算して、自宅の部屋にカレンダーを貼って、毎日カウントダウンすることだ。これだけで合格する可能性は一気に上がる。だまされたと思って、どうぞ。結構、本気である。私も含め、周りの声はさまざまだが、とにかく自分を信じて頑張れ、東高生!全力で応援、TEAM東!
受験こそ 相手は自分 迷いなく
3年生の保護者の皆様、本日は、お忙しい中、また、暑い中、進路講演会にお越しいただき、ありがとうございました。担任、教科担当とともに、生徒たちを全力で見守りましょう!私達は全力でサポートします!